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ID : 5858
公開日 : 2007年 12月25日
タイトル
雑木林から薪
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20071225-OYT8T00029.htm
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元urltop:
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写真:
 
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つくば市のNPO法人「つくば環境フォーラム」が雑木林の手入れなどで生まれる木材を、薪(まき)として供給する「薪プロジェクト」に乗り出している。自然に近いライフスタイルを求め薪ストーブを取り入れる家 が増えているが、意外に困るのが薪集め。薪プロジェクトは、荒廃が進む雑木林の整備と、薪の供給を狙う一石二鳥の試みだ。
 同フォーラムは、筑波山ろくの雑木林などで、下草刈りや立ち木の伐採などの手入れを進めている。そこで得られる木材はこれまで使うあてがなかったが、同フォーラム代表の田中ひとみさん(51)は、普及が進む薪 ストーブに着目した。
 雑木林などの里山はもともと、薪拾いなどの人手が入るために林床が明るく保たれ、多様な生物が住む場所を提供してきた。しかし、生活習慣の変化に伴って雑木林は見捨てられてしまった。同フォーラムはボランテ ィアの力を借りることで、里山から薪を供給する昔ながらの仕組みを復活させようとしている。
 薪の供給は今年11月から開始した。薪は1年以上乾かしてから使うため、今冬は、昨年収穫した薪をモニター役として同フォーラム会員の芳賀開一(かいいち)さん(51)に提供して、乾燥具合や薪の太さ、長さなどにつ いて意見を聞くことにしている。
 芳賀さんは2004年に同市内に自宅を新築した際、薪ストーブを導入した。「暖かさは最高だが、薪の費用が多い年で10万円にもなるのが悩ましいところ」だった。だから、「自分たちで薪を集めるところから手伝い、 身近な山から安い薪を手に入れられたら素晴らしい」と期待する。
 現在は、モニター調査を兼ねているため無料で提供しているが、来年以降は市価より安く有償で提供したいとしている。田中さんは「筑波山周辺で活動しているほかの自然保護団体などにも呼びかけて、薪を地産地消 できる仕組みを作り出したい」と話し、協力者を募っている。問い合わせは同フォーラム((電)029・863・5151)まで。
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