ID : 5690
公開日 : 2007年 12月 9日
タイトル
「ナラ枯れ」被害木でシイタケ収量増加
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://www.asahi.com/food/news/TKY200712090081.html
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元urltop:
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写真:
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カシノナガキクイムシという甲虫が運ぶ菌類で、山々のナラ類の木が枯れる「ナラ枯れ」。県内の里山でも被害が増えているが、そんな中、被害木をシイタケ栽培の菌床に使うと、健全な材木を菌床にするよりシ
イタケの収量が増えることが、県林業技術センター林業試験場の高畠幸司・副主幹研究員の研究で分かった。高畠さんは「被害木の有効利用にもなりそう」と期待する。
ナラ枯れ被害木がキノコ栽培に有効なことを突き止めた高畠研究員=立山町の県林業試験場で
シイタケ栽培では、キノコの菌を育てる土台となる菌床を、ナラ類のオガ粉や1~2センチ程度に切ったチップなどを組み合わせて作る。118度で45分間の滅菌をした後、菌を植えつけることでキノコが発生する。こ
れまで、ナラ枯れの被害木には雑菌が入っていることから、菌床に利用した場合、収量の低下など悪影響が心配されていた。
高畠さんは、被害が拡大した砺波地方の森林組合の要望で、シイタケ栽培の菌床に被害木を利用した場合どうなるか、確かめる実験を始めた。
その結果、被害木で作った菌床は、被害のない健全材を使う場合より、むしろシイタケの収量が多い傾向が出た。
通常、菌床に使う木は伐採後、3カ月ほど屋外に置く「野積み」をすると収量が上がるとされている。被害木を使った菌床で収量が増えた理由について、高畠さんは「被害木に野積みと同じ効果が生じ、被害木の菌類が
栄養源となったのではないか」と推測する。
県内のナラ枯れ被害は、旧福光町(現・南砺市)で02年に確認され、05年には県内ほぼ全域に被害が拡大。06年は県東部にも広がった。被害は今年に入っても拡大しており、県は、里山など地域住民と関係が深く緊
急な対応が必要な個所で伐採や駆除をするため、9月補正予算に約421万円をつけている。
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