ID : 5684
公開日 : 2007年 12月 8日
タイトル
龍神宮のウバメガシ 県天然記念物再指定へ
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=136685
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元urltop:
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写真:
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樹齢400年以上、田辺市上秋津にある龍神宮のウバメガシ(ブナ科)の巨木が来年度、約50年ぶりに県の天然記念物に再指定される見込みとなった。過去に県指定を受けていたが、現行の県文化財保護条例が
制定された時に指定されなかった。県教委文化遺産課は「当時指定から外れた理由は分からない。県内最大級のウバメガシ。県木でもあり、これを機に県民に広く知ってもらいたい」と話している。
樹高13メートル、幹周り4・5メートル。南北27メートル、東西10メートルに枝を伸ばし、一部が支柱で支えられている。龍神山(標高496メートル)の山頂付近にある龍神宮の神木として地元で守り継がれている。単独で
生育しているウバメガシとして非常に貴重で、1999年12月に市の天然記念物に指定された。
龍神宮役員会の原和男総代長(66)によると、このウバメガシが最初に県天然記念物に指定されたのは25年7月。50年に現行の文化財保護法が施行されたのに伴い、56年に県文化財保護条例が制定された。この時、
旧上秋津村は旧牟婁町との合併やその後の田辺市への編入などがあり、混乱の中、県への文化財申請がされなかったとみられている。
本来、ウバメガシは150年ほどで枯れてしまうと言われている。県教委文化遺産課は、ウバメガシの巨木の周りにアカガシやイヌマキ、ヒノキ、スギなど400年以上の樹木が多くあり、これらがウバメガシを守ってきた可
能性があると分析している。
県教委が文化財指定ランクアップ事業の一つとして調査しており、木下淳県教委文化遺産課長(54)は「指定に向け、来年2月ごろに予定されている審議会に諮りたい」と話している。
原総代長は「脈々と地域の人々が守り続けており、再指定を熱望してきた。今回再指定されることであらためてこの木の歴史を感じることができる」と期待している。
ウバメガシ 和歌山県など暖かい地方のがけ山や岩山などに多く、海岸林を構成する代表的な樹木。強健な材質で、古くから漁具や道具などに使われてきた。紀南地方では特に紀州備長炭(白炭)の原木として、江戸
時代以来、ウバメガシの森は保全されてきた。
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