ID : 5526
公開日 : 2007年 11月27日
タイトル
木材から高機能カーボン
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/news/wordbox/display/5311/
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元urltop:
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写真:
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東芝が日田に工場検討 木材から高機能カーボン 量産化めど 大分県と協議へ 地場林業に着目
(2007年11月28日掲載)
新素材として注目される「高機能カーボン」を木材粒子から生成することに東芝が成功し、全国初の製造工場を大分県日田市に建設する計画を検討していることが27日、分かった。高機能カーボンは主に石油から作
られるが、木材粒子から量産化できれば、低価格化に道を開き、地元の基幹産業でもある林業振興にもつながる。
高機能カーボンは、鉄の数百倍の強度があり、軽い。プラスチックやタイヤなどの強度を高める材料として使われ、半導体やテレビ画面の素材としても活用できる。
東芝は2年前、プラスチックを熱処理して液化する技術を転用し、木材粒子をオイル化、さらにガス化して高機能カーボンを生成することに成功した。北九州市若松区の「エコタウン」と、茨城県つくば市の研究施設で
実験を重ね、今年に入って量産化のめどを立て、生産工場の立地に向けて検討を始めた。
同社としては(1)林業が基幹産業の日田市では木材や樹皮が大量に確保できる(2)大分県内には半導体を製造する同社大分工場(大分市)、ダイハツ九州(中津市)など供給先も多い?など、日田市が立地に適してい
ると判断している。
東芝は今年9月、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から約1億5000万円の助成を受け、2008年度までに実用化試験を終え、10年度の商品化を目指しているという。
工場建設には約5000平方メートルの用地が必要で、同社は近く大分県や日田市と協議に乗り出す。東芝の担当者は「高機能カーボンの市場価格は現在、1キロ当たり約30万円だが、木材を利用すれば数万円から数
千円まで価格を下げられると考えている。日田の森から生まれた高機能カーボンを周辺の工業生産にも活用する『工業版地産地消』を実現させたい」と話している。
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