ID : 5448
公開日 : 2007年 11月21日
タイトル
世界に誇る“日本デザイン”「従来の木のもつ柔らかさ」
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新聞名
Itmedia
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元URL.
http://plusd.itmedia.co.jp/d-style/articles/0711/21/news105.html
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元urltop:
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写真:
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東京ビッグサイトで4つのインテリア展示会が同時開催。世界のインテリアに加えて、日本ならではのデザインやアイデアをもった製品を見ることができる。
東京ビッグサイトで11月21日、インテリアや生活雑貨などの総合展示会として「2007東京国際家具見本市」(東1-3ホール)、「インテリアトレンドショー第26回 JAPANTEX2007」「インテリアフェスティバル2007」「IPEC-
2007」(西1-4ホール)が同時開幕した。期間はいずれも24日までの4日間。会場をうめつくす家具や雑貨の中から、日本ならではのデザインを感じる注目製品をピックアップして紹介しよう。
「新日本軍手」(左)と、「ひのきのはきもの」(右)
まずは西ホールで開催されているインテリアトレンドショーから。「新日本様式」協議会のブースには同団体が選定した“日本ならではのデザインや機能を持つ製品”がディスプレイされている。カクタスデザインの「新
日本軍手」は、さまざまな模様にデザインされた白い滑り止めが、黒地の軍手にプリントされている。2007年のグッドデザイン賞も受賞した注目の製品だ。水鳥工業がアーティスト・ひびのこづえ氏とコラボレーションした
「ひのきのはきもの」は、檜の質感と洗練されたデザインが特徴で、街中でも違和感なく履ける“モダンな下駄”といった趣がある。
波打つ壁の陰影が美しい作品「蓮」(左)と、段上の「砂丘」(中央)。藤田秀紀さんの作品「光夜」(右)
イスルギのブースには、額に飾られた「左官アート」が展示されている。マンションなど現代の住宅事情ではなかなか採用しにくい土壁を、インテリアとして飾ってもらおうという試みだ。もちろん作品は左官職人による
手作り。5年前から取り組みをはじめ、去年から本格的な販売を行なっているという。また今年で2回目となる「左官アートコンペティション」の受賞作も展示。最高賞を受賞した藤田秀紀さんの「光夜」は、技術的に難しく手
間もかかる“磨き壁”に線状の傷をつけ、そこに着色を施したもの。黒地の壁と、紫・青・赤・銀などメタリックなカラーの線とが、美しいコントラストを見せてくれる。
小坂竜氏がデザインした檜風呂(左、中央)と、橋本夕紀夫氏による漆塗りの浴槽
IPECの特別企画として展示されていた「FURO」ブース。あわただしい現代社会の中で“風呂のある暮らし”をもう一度見直し、日本の文化として国内外にアピールするのがテーマとなっている。今回の企画では日本伝
統の素材を元に、2人のデザイナーが“FURO”を制作した。小坂竜氏は檜風呂の持つ癒しの効果に注目し、時代にマッチするデザイン性を備えた檜風呂を制作。「従来の木のもつ柔らかさ」を表現したという浴槽は、曲
線的でボリュームがあり、リラックスして体をあずけられそうだ。橋本夕紀夫氏は木曽の漆職人と協力し、漆塗りの浴槽を制作。黒と朱のグラデーションが美しく、オブジェのような趣もある。
倒しても水がこぼれない「倒す花瓶」。普通に立てて使ったり、花瓶をいくつも重ねて使うこともできる。福井の眼鏡メーカーと協力して生産しており、素材は眼鏡のフレームと同じもの。完全なハンドメイドで制作している
ため、価格は各モデル1万円台と高価だが、量産できるようになればよりリーズナブルになるという
東京国際家具見本市では、経済産業省による生活関連産業ブランド育成事業「SOZO_COMM」のブースが大きく展開されている。日本発の日用品のなかで世界に発信しうる製品を選定し、支援することが目的。さまざま
な製品が展示されていたが、そのなかでも気になったのが、祥が制作した「倒す花瓶」。水が入った花瓶を倒して使う、ちょっと驚きのプロダクトだ。花を生ける穴を平たく薄く作ることで、水を入れた際に表面張力が発生
し、90度までなら花瓶を傾けても水がこぼれない。もともとはオフィスなどで使える“倒れない”花瓶を作るつもりが、次第に“倒しても水がこぼれない”花瓶にコンセプトが変化していったという。現在は受注生産のみだ
が、今後は量産も検討している。
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