ID　：　5386

公開日　：　2007年 11月18日

タイトル

木のぬくもりに魅せられて

新聞名

タウンニュース

元URL.

http://www.townnews.co.jp/020area_page/04_sat/02_odaw/2007_4/11_17/odaw_jin.html

元urltop:

写真:

　

○…川東タウンセンターマロニエに登場した木のモニュメントを製作したＮＰＯ法人コモン。木の文化の普及を目的にしているこの団体の理事長を務める。箱根連山を通り伊豆、富士の山々に続いていく土地柄 から小田原を「木の玄関口」と呼ぶ。「その自負が市民に無くてもったいない」との思いが設立へと駆り立てた。現在、アート展や木工教室などを通じて、産業・教育・環境を一体に考えた木の活用法を探っている。今後は エコとデザインが融合したアートコンペなど活動範囲も広げていきたいのだとか。「木の大切さを次の世代へ残したい」。同じ想いを抱く仲間と共に夢は膨らむばかりだ。　　 　○…代々小田原で木に纏わる家業を営んできた家に生まれた。ずっと木が側にある生活を送ってきたという。幼い頃は相撲や映画にはまり、多くの時間を費やした。「何でも１番になりたかった」からとことん熱中。その 負けん気の強さと積極性は、やがて「もっと外の世界を見たい」という好奇心をも育てた。高校は自らの強い希望で大磯へ。卒業後は父の反対を押し切り地方へ修行にも出た。そこで製材の基礎を勉強し直し、経営方法も 吸収。小田原に戻ったのは、多くを学び「ゆるがないもの」を得たからなのだとか。
　○…「俺は小田原が嫌いなんだよっ」とズバッと言えるのは、外の世界も知っているからこそ。故郷を離れて初めて見えたものがある。せっかく存在する木の恵みを埋もれさせたくないという想いは人一倍だ。今は、家 業の合間に理事長としての活動にも奔走。往年の趣味である映画鑑賞も間々ならない程だ。だが時間ができたら海外に住む友人を訪ねたいそう。そこでもやはり木の事から頭は離れないようで「木のぬくもりを通して環 境問題、世界平和を一緒に考えるんだ」と話してくれた。木に魅せられて…生まれ育った小田原で、今日も木の魅力を発信していく。

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