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証実験に着手
新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=135190
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元urltop:
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写真:
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すさみ町周参見の製材業「かつら木材商店」が、製材過程で出るヒノキの樹皮を主燃料にしたボイラーによるバイオマス熱利用実証試験を、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)=本部・川崎市=と
共同で始めた。樹皮やおが粉などを燃料にし、ボイラーから取り出した蒸気の熱で木材を乾燥させる。データの収集を始めて2カ月で「乾燥用に使っていた重油と灯油の量が半減した」といい、滑り出しは良好だ。
石油など化石燃料に代わる生物由来資源のバイオマスを活用するNEDOの公募事業に、同社が昨年夏、「ヒノキの樹皮を主燃料として使用する高効率な直接燃焼による熱利用の実証試験」を提案し採択された。
期間は2006~10年度。5月にボイラーの設置を終え、9月からデータの収集を始めた。2年間の運転や保守データを分析、評価する。共同研究は県内では同社だけ。
同社は1968年に創業。扱っている原木の大半がヒノキ。年間扱い量は2万7000~2万8000立方メートル。製材従事者が25人おり、紀南の製材業では規模が大きい。
乾燥機は木材が一度に33立方メートル入るのが7基、25立方メートルが2基、27立方メートル1基の計10基ある。89年に導入した。電気ヒーターと温水ボイラーを乾燥用の熱源に使っていたが、「効率は極めて悪かった
」と同社。樹皮や端材などを燃料にできるボイラーの導入を検討中に同事業を知ったという。
今年5月、約1億1000万円を投入して、樹皮の粉砕機と粉砕樹皮やおが粉をボイラーに定量ずつ供給する装置、1時間に2トンの蒸気が取り出せるボイラーの設置を終えた。乾燥機は24時間稼働させている。
同社では、1日に出る粉砕樹皮の量は20立方メートル、おが粉は10立方メートルと推定。33立方メートルの乾燥室6基と25立方メートル2基に蒸気を送っている。「1日に出る燃料をその日に使い切っており、順調に推移
している」という。
同社では試験を始めるまで、乾燥用に重油と灯油を合わせて月平均約3万5000リットル使用していた。「いまの段階で油代が月に130万円以上節約できる。さらに工夫を重ねて効率アップを図りたい」という。
桂栄生社長は「木質バイオマスを生かす官民一体の取り組みが、将来、森林資源の保全につながればと願っている」と話す。
県林業試験場(上富田町)は「製材の過程で出てくる樹皮やおが粉などを有効利用することが評価された。森林資源の利用という面でも注目したい」と話している。
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