ID　：　5235

公開日　：　2007年 11月　4日

タイトル

物議をかもすTASのパルプ工場 1月から着工へ －環境団 新聞名 日豪プレス

元URL.

http://www.nichigo.com.au/news/nat_0711/04.htm

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写真:

　

国内外の環境団体から批判を受けているTAS州北部の17億ドル級のパルプ工場建設が来年1月に着工されると発表があった。
　発表したのは林業大手のガンズ社。同社はTAS州最北端のベル湾に面した場所にこのパルプ工場の建設を発案して連邦政府に申請、10月4日にマルコム･ターンブル連邦環境･水資源相から条件付きで認可を得た。
　ガンズ社は年間500万トンの木材チップを日本の製紙会社向けに輸出している。紙の製造は木材チップから繊維（パルプ）を取り出す工程から始まるが、建設予定のパルプ工場が稼動するとガンズ社はより付加価値の 高い製品を販売できる。
　ところが同社は近年継続的に大規模な原生林の伐採を行い環境を破壊していると環境団体から批判を受けている。加えてパルプ工場が大量の水を消費することや、工場廃液が海洋生物や自然環境に悪影響を及ぼし かねないことが自然保護団体ウィルダネス･ソサエティーなどから指摘されており、同工場の建設に反対する声は多い。
　一方で工場建設によって2,000人が臨時雇用され、向こう25年間で67億ドルの支出も想定されており、工業の衰退が著しく平均的な州民所得も低いTAS州ではこのプロジェクトは少なからず期待されている。
　ウィルダネス･ソサエテｨーは、違法な工場を認可したとしてターンブル相を訴訟する動きもあり、パルプ工場はこの先議論を呼びそうだ。

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