ID : 5146
公開日 : 2007年 10月27日
タイトル
森林破壊は汚職政権の象徴
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新聞名
JanJan
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元URL.
http://www.news.janjan.jp/world/0710/0710264614/1.php
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元urltop:
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写真:
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国連食糧農業機関(FAO)が主催する林業会議が先週、タイのチェンマイで開催された。同会議には、世界39カ国から250名の専門家、政府代表、NGO代表が参加した。
同会議で、ベルリンを本拠とする「トランスペアレンシー・インターナショナル」(TI)のリサ・エルジェス氏は、「不正が蔓延する国々では天然資源の破壊が顕著で、木材の不法伐採は不正体質の象徴になっている。林業
は政府の管轄下にあり、管轄省庁、政治家、地方担当官の権利乱用をチェックする者がいない」と語った。また、「熱帯雨林同盟」代表は、アジア途上国における不法伐採は、年間100億ドル強に上ると説明した。
TIによれば、不法伐採の取り締まりを強化しなければ、2020年までにカンボジア、ベトナム、インドネシア、ビルマ、ラオス、パプアニューギニアといったアジア諸国は合計660万haの森林を失うことになるという。
同会議では、インドネシアでは材木伐採の90%が不法伐採であること、アジア地域の森林破壊の80%は不正と不法栽培が原因であること等が明らかにされた。
1992年の地球サミットでカナダの森林問題主席交渉官を務めたジャモハン・マイニ氏は、会議で、「森林破壊に対する沈黙を破るため、NGOの摘発を歓迎する」と述べた。また、IPSに対し、森林労働者は、政府に雇わ
れているため雇用者の政策に従うだけで、問題を提起する気もないと語っている。
不正の蔓延は、一部権力の天然資源強奪だけでなく、植林に必要な海外投資の獲得をも逸することになる。ニュージーランドの森林コンサルティング会社DANA
Ltd.のデニス・ウィルソン氏は、「年金基金や政府ファンドの対森林投資は莫大で、年金ファンドの投資額は約500億ドルに上る。
これら投資の恩恵に浴しているのが、米国、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、ブラジル、ウルグアイ、チリである。FAOの森林担当官は、世界の材木需要に応えるため多額の海外資金が大規模木
材プランテーションに流れていることをアジア諸国は知らないようだと語っている。
国連食糧農業機関(FAO)が主催の林業会議から報告したIPS記事。(
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