ID : 5061
公開日 : 2007年 10月21日
タイトル
熊野古道沿いの木30種 香り成分を調査
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=133754
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元urltop:
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写真:
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県環境衛生研究センター(和歌山市砂山南)は県林業試験場(上富田町生馬)の協力で、熊野古道沿いに生える樹木約30種を調べ、それぞれが持つ香りの成分を分析した。同センター環境グループは「これまで
樹木の香りを科学的に解析したデータはなく、これほど多くの樹種を調べられたことの意義は大きい。将来的な商品の研究開発に役立てたい」と話している。
2006、07年度で森の香りの「癒やし効果」を調べている。試験場が熊野古道沿いの樹種選定や植生調査などを行い、枝葉を提供し、研究センターが成分を分析した。
この結果、深山に生える常緑の高木で、環境省と県のレッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)2類に指定されているトガサワラ(マツ科)からは、さわやかな香り成分「リモネン」が検出された。徐福伝説で有名なテンダイウ
ヤク(クスノキ科)からはマツの香りに近い「α―ピネン」、ミズメ(カバノキ科)からは湿布薬のようにスーとする成分「サリチル酸メチル」が見つかった。
枝葉から精油をとり、癒やし効果を研究していくが、スギ、ヒノキ以外の樹種については生育数が少なく、大量の枝葉を集めるのが難しい。今後、入手方法などが研究課題になってくる。
研究センターの野中卓研究員(33)は「まだ研究の余地がある分野。それぞれの樹種で材木としての価値を見いだし、栽培方法などを考える必要がある。これらの樹木を守るためにも山の保全にもつなげたい」と話し
ている。
同研究センターは、04年度に花王香料開発研究所(東京)と共同で、田辺市中辺路町の熊瀬川王子周辺で大気を採取。数百~数千リットルの大気を濃縮する新しい精密技術を使って調べ、熊野古道の香りには針葉樹特
有の清涼感の強い成分が含まれることが分かった。
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