ID　：　5031

公開日　：　2007年 10月18日

タイトル

ユニークな自然木の人形展示 浜北区の向山さん

新聞名

中日新聞

元URL.

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20071018/CK2007101802057280.html

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写真:

　

いい湯だな、とばかりに湯船につかる人、ねじり鉢巻きで木を切る庭師－。刃物の研師をしている浜松市浜北区横須賀、向山寛（ゆたか）さん（６３）が作るユニークな自然木の人形が同区中瀬の喫茶店「珈琲茶 房さら」に飾られ、来店客の注目を集めている。（河野貴子） 　昨年秋に客として店を訪れた向山さんは、経営者の酒井まゆみさん（５８）から店内に客の手作り品を飾っていると聞き、自分も挑戦しようと人形作りに取り組んだ。
　庭木の刈り込みで出た木片の自然の形を利用し、細部まで気を配る。もともと器用な手先。本を読む老人がくわえた長さ１センチほどのパイプには、ちゃんと穴が開いている。子どもを背負う母親はねんねこ姿。三輪車 やブランコ遊びをする子どもたちの人間そっくりのポーズに、思わず笑みがこぼれる。
　「心に思い描いたものがだんだんと形になっていくのが楽しいものだと、初めて知りました」と向山さん。これまでに作った２５点ほどが店内に飾られている。作品は手放さないのがモットーだが「譲ってくれ」と自宅にまで 押し掛けた人には、根負けした。
　酒井さんは「皆さん、発想に感心している。ほのぼのしますねって」。常連客には「新作できた？」と聞かれる。「人生で悩んでいるけど、癒やされた」と語った女性客もいるという。
　向山さんは「ピノキオを作ったジェペットじいさんになったような気分。これからも続けていきたい」と話している。問い合わせは珈琲茶房さら＝電０５３（５８８）１４４８＝へ。

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