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ID : 4871
公開日 : 2007年 10月 1日
タイトル
「日田木材市場」創設から半世紀 中小業者参入に道筋 関係者 林業再生へ決意新た
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/oita/20071004/20071004_003.shtml
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元urltop:
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写真:
 
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九州有数の木材市場として知られ、創設から50周年を迎えた「日田木材市場」(足立盛義社長)が3日、日田市内のホテルで開いた記念式典には、多くの林業、製材業関係者が詰め掛けた。市内のトップを切って 開設され、基幹の林業をけん引してきたが、外国産材の流入もあり、新たな需要開拓、市場のあり方などを含め、林業再生への決意を新たにした。
 市場が開設された1958年当時、木材流通は切り出し職人を抱える10社ほどの大手製材所が、山主から直接買い付けていた。大手製材所は、山ごと数千本の立ち木を買い、柱から薄板まで一手に製造。大手が市場を 支配し、木材相場を決定していた。
 木材市場が加わり、原木の曲がり具合、長さ、直径などに分けて製材所と取引するようになったことで、小口取引も可能になり、小規模の製材所も参入できるようになったという。
 同市場の開設を機に、日田地区には民間、森林組合が経営する市場がさらに7カ所開設され、福岡、熊本、宮崎県からも原木が集まるようになった。現在は1市場減ったものの、7市場で年間約35万立方メートルの木材 を流通させている。
 63年には日田の製材業者に加え、浮羽・朝倉地区(福岡県)の製材所約200社が集まって、「日田素材買方協同組合」が設立された。市場は流通の仕組みを変えたばかりではなく、業界の県境を越えた組織化にも寄与 した。
 苦難もあった。91年の台風19号による風倒木被害で、外国産材の利用が拡大。最盛期(80年ごろ)は1立方メートルあたり3万5000‐4万円を記録した材価は、1万円前後にまで下落した。
 記念市に参加した福岡県うきは市の製材業者(54)も約20年前から同市場を利用しており、「市場はいろんな種類の木を簡単に得られるのがメリット」という。
 足立社長は「高値で木材が売れ、山主が伐採‐植樹のサイクルを続けられないことには、林業は立ちゆかなくなる。国産材の利用を促進し、山を守っていきたい」と話していた。
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