ID : 4642
公開日 : 2007年 9月 5日
タイトル
木曽山林高資料室を「博物館」に
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20070906/CK2007090602046622.html
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元urltop:
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写真:
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日本の林業の歴史を伝える貴重な所蔵品がある木曽山林高校(木曽町新開)の資料室を一般の人たちの学習の場として公開、活用する「博物館構想」が同校同窓会の間で持ち上がっている。二年後の木曽青峰
高への完全統合で使われなくなる校舎の一部を利用したい考えだ。
資料室には古い林業の道具、木材・動物標本、文書など約六千点がある。同校によると、戦前の木曽山林学校当時、全国から集まった生徒に、郷里の関係資料を持ち寄らせた。奈良・吉野杉の伐採道具や沖縄のガジュ
マル標本のほか、年に五、六人はいたという朝鮮半島からの留学生にゆかりの資料もある。
いずれも明治期の、縦に三つに割った細い丸太の三脚が付いた測量器具や、木曽の伝統的な材木運搬の様子を撮った写真は、国内でも希少だという。資料は林業や島崎藤村研究の大学生が卒業論文を書くため閲覧に
来たり、博覧会に貸し出されたりしたことも。「東大の先生が『貴重だ』と言った林業教科書のドイツ語原書もある」(遠山善治教頭)
普通教室二個分の広さに納まりきらない所蔵資料は、その三分の一ほどが倉庫の中。同窓会の蘇門会は、これらを校舎一棟を使って公開する計画を進めることを六月の総会で承認した。同校教員OBが練った構想を
土台に、周辺町村にある関連資料を結集させ、県か、町村をまたぐ広域組織が運営することを望んでいる。県や県教育委員会、地元町村に要望書も出した。
蘇門会の高倉章会長(76)=上松町=は「学校の演習林や炭焼き窯といった周辺の施設を一緒に活用しながら、旅行者や子どもたちが道具類などの資料を使って体験活動もできるような施設にしたい」と話す。
木曽山林高は再来年、木曽高校キャンパス側に引っ越し、今年誕生した木曽青峰高へ完全統合される。山林高跡には木曽町の保育園建設の案も浮かんでいるが、同窓会は「そうした施設と並んで整備してもらえばいい
」(高倉会長)とする。
一方、山林高は資料室に一般の見学を受け入れている。問い合わせは同校=電0264(22)2007=へ。
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