ID　：　4597

公開日　：　2007年 8月29日

タイトル

「ものづくり日本大賞」 ピアノ響板製造の北見木材（遠軽）優秀賞 地元資源生かす技

新聞名

北海道新聞

元URL.

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/46473.html

元urltop:

写真:

　

ピアノの響板（共鳴板）製造で国内シェア７０％を超える町丸瀬布の北見木材が、経済産業省などが選ぶ「ものづくり日本大賞」の優秀賞に網走管内で唯一選ばれた。三十一日に札幌で表彰式が行われる。 　ものづくりで優れた企業や個人を表彰するもので、今回で二回目。同社のほか道内九の企業・個人が優秀賞に選ばれた。 　北見木材はアカエゾマツなど地元森林資源を生かし、木目や色の異なる木材を組み合わせてピアノの心臓部の響板に加工する技術が高く評価された。機械ではなく、経験を積んだ従業員の見極める目が頼りの仕事だ 。 　一九七○年代には国内で年間二十四万台ほど製造されていたピアノも、ここ数年は六万台にまで落ち込んでいる。このため同社は生産地としても市場としても世界一の中国へ進出。国内の納入先であるヤマハ（静岡 県浜松市）と中国国内での協力体制を築き、国内生産の減少分を補う考えだ。 　北見木材の広瀬英雄社長は「常に同じ品質のものを作らなくてはならない工業製品において、人の技術が評価されたことは、従業員にとっても励みになる。中国への進出は優れた技術と価格競争力を兼ね備えるため。
今後も従業員を派遣しながら、地位を築いていきたい」と話している。（

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