ID : 4332
公開日 : 2007年 7月26日
タイトル
ハイチ:木材燃料 脱却目指す
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新聞名
JanJan
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元URL.
http://www.janjan.jp/world/0707/0707259756/1.php
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元urltop:
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写真:
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ダルディ・サン-ジャンさんは、自分の住んでいる村を流れる川に石がゴロゴロと転がっているのを見て首を横に振った。「この川を見てみなよ。山からの石でいっぱいだ」と彼は言う。
石が転がってくるのは、上流域にある森林が次々と伐採されているためだ。ハイチにはエネルギー源が少なく、人々は木材とその他のバイオマス燃料に日常エネルギーの70%以上を頼っているといわれる。
そのため、夏にハリケーンが訪れると大災害が発生することになる。2004年9月に「ジャン」が襲来した際には3000人以上の死者が出た。
また、泥が海に流れ込むため、海岸線近くの海洋資源が利用できなくなっている。漁民はますます沖の方で操業せざるをえない。
ハイチ政府は現在、木材使用を抑えるために、新しいバイオ燃料の使用を検討している。そのひとつとして注目されているのが、ヤトロファ・クルカス(jatropha
curcas、タイワンアブラギリともいう)という植物である。
ヤトロファ・クルカスは、種をたくさん生む植物として知られており、その種からとった油でランプを点けたりストーブを焚いたりすることができる。すでにインドやアフリカ諸国などで使用されている。
ヤトロファ・クルカスの特長は、水の少ない所や、ハイチのように土地のやせた所でも簡単に栽培できるという点にある。しかも、一度植えると50年は持つ。
また、この植物は栽培1ヘクタールあたり6~12トンの燃料を生む。これに対して、大豆の場合は、1ヘクタールあたり1トンの燃料しか生まない。
しかし、ハイチは多くの人々がきわめて貧しい生活を送っており、環境問題にどれだけの資源を割けるのかを不安視する声もある。
ハイチにおける新しいバイオ燃料の可能性について報告する。(
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