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ID : 3465
公開日 : 2007年 4月11日
タイトル
2・7倍の高倍率、県上松技術専門校で入校式
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新聞名
信濃毎日新聞
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元URL.
http://www.shinmai.co.jp/news/20070411/KT070410FUI090005000022.htm
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元urltop:
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写真:
 
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県上松技術専門校(木曽郡上松町)の入校式が10日、同校で行われ、木工と木材工芸の2科42人の訓練生が技能習得の一歩を踏み出した。本年度は定員40人に109人が志望し、近年にない2・7倍の高倍率 。学校側は「自然に向き合う思いの高まりもあるのではないか」としている。
 木工は家具製作、木材工芸はろくろや指し物などの技術を1年で身に付ける。入校式で安納五十雄校長は「技能者への道は平たんではないが、努力と地道な訓練を重ねることで未来は開ける」と強調した。
 訓練生42人中、新卒は4人だけ。最年長の竹平誠司さん(44)=高知市=は県職員を退職し、妻と子ども3人を自宅に残しての挑戦だ。「経済的な安定か生き方の追求かを考え、人生を充実させようと考えた」。環境に も関心があり、木の素材を広げたいと意気込む。
 大量消費される「物」に向き合おうと考えた人もいる。村上千沙登さん(28)=京都府亀岡市=は大好きだった雑貨店の販売員を辞めた。「物を売るだけで、商品に愛情が持てなくなった」からという。「以前は経済的不 安があったが、自分を大事にしようと踏み出せた」と同校を選んだ。
 安納校長は「倍率の高さは評価の高さであり、良いこと」と受け止める。「自然の物と触れ合う魅力に加え、景気が上向き、少々無理しても何とかなると挑戦する傾向もある」と指摘。木と向き合うなら木材産地の木曽、と いうブランドイメージも後押ししているとみられる。
 一方で、指導員を輩出してきた職業能力開発総合大学校(神奈川県)は木工の造形工学科が昨年度でなくなるなど、受け皿が減少傾向にある。「今後誰が、木材産業を支える人材育成を担うか課題になる」(安納校長) のは避けられそうにない。
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