ID : 3068
公開日 : 2007年 3月16日
タイトル
国内最古の人面彫刻? 東名遺跡から木製品
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新聞名
佐賀新聞
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元URL.
http://www.saga-s.co.jp/view.php?pageId=1036&blockId=365775&newsMode=article
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元urltop:
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写真:
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縄文時代早期の貝塚群がある東名遺跡(佐賀市金立町)を調査している佐賀市教委は15日、人の顔のように彫った約7000年前の木板が出土したと発表した。人面であれば縄文時代の出土例はない。市教委
は「面とは断定できない。ただ日用品ではなく祭祀(さいし)、儀礼で使ったもの」とし、当時の精神世界を知る貴重な資料になりそうだ。
市教委などによると、顔のような木板は2月下旬に貝塚近くから出土。大きさは横20センチ、縦40センチ、厚さは最大2・5センチで、板は湾曲している。表面は焦げ、人の顔のまゆ、鼻筋、口のように彫って加工。周辺
部には穴が6カ所あけられ、裏面は棒にくくりつけたような跡がある。
同遺跡群調査指導委員会の山田昌久・首都大学東京准教授は「目の部分の穴がなく、人の顔とは言いきれず、かぶるものでもない。祭祀で何かと組み合わせて使ったか、デスマスクならあり得る。当時の社会を知る上
でも重要で、詳しく調べる必要がある」と話す。
同准教授によると、人の顔のように彫った木製品では、縄文時代後期-晩期(約4000-3000年前)の岩手県・萪内(しだない)遺跡で出土したトーテムポール状の遺物が最古。顔にかぶる面の確認は奈良時代まで下
るという。
また市教委は、木板が出土した地点で長さ135センチ、幅50センチ、厚さ2センチの湾曲した板状の遺物も確認。丸木舟の一部か、ソリ(潟スキー)ではないかとみている。昨秋には近くで、舟をこぐ時に使う櫂(かい)
とみられる木製品が出土している。
同遺跡は巨勢川調整池工事現場で出土し、貝塚群は西日本最大級。貝塚はこれまで6カ所確認されていたが、同調整池の掘削されていない堤防下に新たに1カ所あることも分かった。計7カ所のうち2カ所は調査を進
めており、残り5カ所は現地保存する。
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