ID : 2997
公開日 : 2007年 3月10日
タイトル
“屋久杉級”の価値 淡路の美術館に大テーブル
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新聞名
神戸新聞
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元URL.
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000266429.shtml
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元urltop:
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写真:
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阪湾を望む自然を生かした淡路市楠本の芸術空間「淡路大磯アート山美術館」に、創業四百年を超える東京の老舗材木会社の社長が、樹齢約二千年の北米産針葉樹・コーストレッドウッドの風倒木から作った一
枚板のテーブルを寄贈した。雑木林を生かした芸術空間を作り上げているアート山に共鳴したといい、「大切にしている木を置いてほしい」と思いたった。“屋久杉級”の希少品といい、関係者を驚かせている。(内田尚典
)
アート山は、洋画家大石可久也さん(83)が、自宅の裏山に協力者らとともに二〇〇四年、開設した。大石さんの絵を展示する美術館の周囲に、流木や漁舟などを使った多彩な造形作品を配置している。
テーブルを贈ったのはは、材木会社「長谷木(はせもく)」(東京都中央区)の十八代目当主長谷川晴一さん(63)。長谷川さんは二〇〇〇年、創業四百四十年に合わせ、東京都江東区に、木の文化や巨木の生命感を伝え
る施設「長谷木記念幹(かん)」を建設。その大扉に、樹齢約二千年、高さ約八十メートル、幹の直径六-七メートルのコーストレッドウッドの風倒木を入手し使った。
昨秋、アート山を訪れた長谷川さんは「記念幹に懸ける自分と似た強い思いを感じ、共鳴した」とテーブルの寄贈を決めた。
テーブルは、同じ木から製材した長さ約三・三メートル、幅約八十五センチ、厚さ約五センチの板に、カキ渋で仕上げた寄せ木造りの足を取り付けた。細かい木目が優しい風合いを醸し出している。
コーストレッドウッドは樹高百メートル以上に達し、世界最長。天然林は保護の対象になっている。
同社と交流が深い「竹中大工道具館」(神戸市中央区中山手通四)の赤尾建蔵館長は「天然木は日本の屋久杉のような希少さで、世界中の専門家にとって垂ぜんの的。寄贈のいきさつを聞き驚いた」。大石さんと妻鉦子
さんは「突然降ってわいたような話だが、美しい緑や海がある生活を大事にしているので通じ合うものがあったのだろう」と話している。
十八日、長谷川さんがアート山を訪れ「木の命」と題して語る。午後二時から。参加費千円(入場料五百円と茶菓子代含む)。アート山TEL0799・74・5565
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