ID : 2952
公開日 : 2007年 3月 7日
タイトル
鹿児島スギで床暖房、まず台所用から
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新聞名
日経ネット九州版
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元URL.
http://www.nikkei.co.jp/kyushu/news/20070307000000179.html
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元urltop:
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写真:
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木材加工のドリーミィ(鹿児島市、原口望社長)は鹿児島県産のスギ材を使った床暖房マットを開発した。特殊な木材乾燥技術で熱による収縮をほとんどなくしたフローリング材を採用、電気カーペットに比べて
も清潔に使用できる。家庭の台所向けなどに3月末に発売。キズが付きにくい県産材の需要拡大につなげる。
同社は4年ほどかけ、煙を使って木材を熱処理する「くん煙熱処理法」を確立。温度や処理時間のデータを基にして、収縮しやすいスギ材の大量均一加工に成功した。乾燥による収縮は1ミリ以下で、床暖房用のフローリ
ング材として主に使われるチークやカリンなどの輸入材に比べて発生しにくい。昨年5月には5000万円を投じてくん煙処理施設を増設した。
このほど開発した「キオク君の愛妻マット」には、幅135ミリのフローリング材を使用。内部に、特殊インクを使った厚さ0.8ミリの発熱シートを埋め込んだ。コードを家庭用100ボルト電源のコンセントに差して使う。電化製品
の安全性を示す「PSEマーク」も取得した。
鹿児島や宮崎など南九州産のスギ材は温暖な気候により堅くて太い木目になり、キズも付きにくいという。フローリング材には木目を浮き出させるように凹凸を付ける加工を施し、風合い良く仕上げた。主に電気カーペ
ットの代替品として、台所での使用を見込む。ダニが寄りつかず消臭効果も高く、遠赤外線効果で暖かさも効率よく伝わるという。
幅460ミリ、厚さ20ミリ、長さ1970ミリで3月末の発売を予定している。価格は4万9800円。代理店を通じて全国に販売し、当初は月200―300枚、1年後には月千枚の販売を目指す。今後は掘りごたつ用製品の開発も検討し
ている。
原口社長は「(花粉症の原因として)厄介者のスギだが、県産材の特徴を最大限に生かすことで利用拡大につなげたい」と話している。ドリーミィの2006年5月期の売上高は3億2500万円。従来の住宅建材の拡販も進め
、2010年5月期には売上高6億5000万円を目指す。
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