ID : 2877
公開日 : 2007年 2月26日
タイトル
ヤシの天敵、ヤシオオオサゾウムシ 害虫調査、生徒が奮闘 九州各地で繁殖確認
.
新聞名
西日本新聞
.
元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20070226/20070226_001.shtml
.
元urltop:
.
写真:
.
フェニックスなどヤシ科の植物を食い荒らす熱帯性のヤシオオオサゾウムシが福岡、長崎、宮崎など九州各地で広範囲に繁殖していることが、長崎西高校(長崎市)生物部の研究で分かった。同部は九州大学の
協力を得てDNA解析し、福岡、宮崎、長崎各県の個体が同一系統であることを確認。今後、本来の生息域である台湾やベトナムなど海外の個体も調べ、日本への侵入経路を明らかにしたいと意欲を燃やしている。
同部の生徒が校庭で、見慣れない体長約4センチの大型のゾウムシを発見したのは2002年6月。調べたところ、福岡や鹿児島各県でフェニックスの木に被害をもたらしている外来種のヤシオオオサゾウムシと判明し
、枯れた被害木を探す調査を始めた。
生徒たちは06年までに長崎、熊本、福岡、佐賀の4県計103地点で200本の被害木を発見。長崎県をはじめ宮崎、福岡、岡山各県の計13地点で採集された14個体を九州大の紙谷聡志助教授の協力を得てDNA解析
した結果、すべて同一系統であることを突き止めた。
さらに、ヤシオオオサゾウムシの体に糸をくくり付け、棒の周りを何回飛ぶかを計測したところ、約1時間40分に約12キロもの飛行能力があることも確認。また約1カ月間に500個以上の卵を産み、熱帯原産にもかかわ
らず気温零度下で2週間生存できる生態も観察した。
フェニックスの調査を行う生物部のメンバー=2006年7月、長崎県西海市(長崎西高生物部提供)
国内のフェニックスは宮崎県から苗木を移植した例が多いため、生徒たちを指導している同部顧問の田中清教諭は「ヤシオオオサゾウムシの卵が産み付けられたフェニックスの苗木が宮崎県に輸入され、被害が各地
に広がった可能性が高い」と推測。「繁殖力の高さからみて、今後一気に被害が拡大する恐れもある。侵入経路を明らかにし、被害を抑える方法を探りたい」と、生徒たちのさらなる活躍に期待を寄せている
木の情報発信基地では、TOPページを平日毎日更新しておりますが、その更新の中に、報道各社のホームページに
掲載されているニュースを毎朝調べ、昨日掲載された情報を集め、リンク形式の1行にその見出しを掲載しています。
2010年現在で毎日平均15本の広い意味での木に関する情報が掲載されています。毎日更新ですから、次の日には消えて
しまいます。これではいかにももったいないので、アーカイプとして分野別に分けて保存しております。このwebページは
「木材、木工、木製品」に関するものを集めています。2006年から開始しましたが、年に2度程度の更新で情報追加いたします。
情報収集の方法はグーグルニュースの検索で調べるというシンプルなものです。