ID : 2868
公開日 : 2007年 2月25日
タイトル
「伝統」と「現代」1つの家に 学生提案の木造住宅 武雄市に近く完成 28日まで「2軒目」施主を募集
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/saga/20070225/20070225_001.shtml
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元urltop:
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写真:
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日本伝統の建築技術に現代のライフスタイルを取り入れた家として、学生が提案した木造住宅が武雄市武雄町富岡に近く完成する。県産のスギ、ヒノキの良材をふんだんに使い、地元の大工が昔ながらの手仕
事で建てた「地産地消」の家だ。「技術の継承」や「木材の活用」に挑んだ佐賀発の試みが初めて形になる。
神埼市脊振町の特定非営利活動法人(NPO法人)「森林(もり)をつくろう」が、建築を学ぶ学生を対象に「新・木造の家」コンペを開いたのは昨年3月。グランプリを受賞した法政大大学院生の作品の施主を募り、同11
月から建築を進めてきた。
住宅は、2階天井まで吹き抜けとなっているリビング・ダイニングに24センチ角の大黒柱がそびえる。耐震技法として一般的な筋交いではなく、柱と柱の間に「貫(ぬ)き」と呼ばれる横木を渡す伝統技法を用いた。棟
梁(とうりょう)の八谷博臣さん(56)は「35年大工をしているが、貫きだけで建てるのは初めて。絶対に揺れないね」と自信を見せる。
新建材は使わず、防虫や汚れ防止のための塗布剤も天然の柿渋とし、本物にこだわった。
完成予定は3月末。4月初めに施主に引き渡される。家族5人で入居を心待ちにしている前田仁美さん(34)は「しっかりした木が使われていて私たちの理想の家。勤め先の同僚にも『絶対見に行かせて』と言われてい
るんですよ」と満足げだ。
「森林をつくろう」の佐藤和歌子代表は「木を育てる人、木材業者、学生のアイデア、職人、施主をつなぐ仲介者として活動したい」と語る。
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