搬出手法の一つ、修羅(すら)出しをとりあげる。
修羅出しとは材木を並べてその上を滑らせて伐木を 一か所(土場)に集める手法で、昭和34、5年ごろまで は伐出の主流であった。
修羅づくりは、周囲の状況を判断して土場または中継所 を選ぶことから始まる。
そこを中心に腕を立て、腕から 腕へ竿(さお)をわたす。
これを竿引きという。
竿を引 きながら真束(まづか)と追い束によって固めていく。
途中、谷にかかったときは内竿を使って張り出し少しでもカーブをなくする。
竿引きが終わると修羅掛けになる。
まず臼(うす)、修 羅を滑ってきた木材が突き当たりとまるところをいうが、これを設定する。
適当な切り株を利用できればいちばんよい。