10月31日から11月3日まで名古屋のポートメッセ名古屋で開催
されました
国際木機展におきまして、特別展示として『エコ展21』を出展しました。
これはエコ・地球温暖化に興味のある木材業界の有志が自分の手で
今までに成し得たエコ製品を世に問う展示です。
2001年木機展より初めて2003年、2005年、2007年と今年で4回目、
メンバーに入れ替わりはあるもののその意気込みにいささかの鈍りも
ありません。
2003年にはITTOの会議に出席するために来日されていたインドネシア
共和国林野大臣ご一行が立ち寄られました。
今年はスマトラ島に位置し昔からゴム農園で有名なジャンビ州の州知事、
その下の2つの県の県知事と林野局長のご一行が展示会を見るために
来日されました。
遠く日本で行われているインドネシア材のエコ化に対し、その成果を確か
めると同時に側面援助をしようと云うものです。
見学時のヌルディン・ジャンビ州知事及びシャヒルシャ・バタンハリ県知事の
コメントです。
『ジャンビ州には63万Haに上るゴム園がありその1/4が既にゴム樹液が
採れない25年を過ぎた農園です。
これを伐採すれば20m3/haのゴム用材が採れますので、これを有効
活用してもらえる合板への取り組みは大変興味があります。
ゴム農民はゴム樹液を売って収入を得、更に廃木を売ってまた得られる。
その結果州内の経済も安定し雇用機会も増え喜ばしい事ばかりです。
このような動きを州政府が応援するのは当たり前です。
インドネシア大統領は国際公約として違法伐採の禁止を挙げておられます。
その実施を大変厳しく求められており、その成果を国際社会から評価された
結果として12月のバリ島環境会議があると把握されておられます。
故に今後共に違法伐採規制の手は厳しくなることはあっても緩まることは
有り得ません。
天然木に依存する木材業界は自分でその将来を閉ざすようなものです。
ジャンビ州を例に採りますと、9つ有った合板工場が今ではたった2つです。
植林木の使い込み努力をしない企業は早晩消えてゆく運命にありましょう。
逆に努力をする企業は州や国家から応分の援助が得られましょう』
誠に分かり易いコメントでした。
このあと各コーナーを見て廻られ、自国のボルネオ大学、ガジャマダ大学、
ボゴール農科大学から展示が出ていることに対して大いに喜ばれました。
同行の林野局長を通して是非国立ジャンビ大学との共同研究への道を創るよう
指示されました。
この要請は即、会場に居られた日本大学・本江教授、名古屋大学・山本教授に
伝えられ快諾を得られました。
ここにまた新たなる『日ー印エコ化共同取り組み』への道が開かれたのです。
この成果は2009年の木機展特別展示『エコ展21』のコーナーで発表される
ことでしょう。