『国際ババ抜き』
インドネシアは日本の中古大型車の見本市です。
ジャカルタを走れば都バスやら市バスやら…日本各地の
色とりどりのバスが走っております。
工場へ来るトラックはインドネシアでは作っていない見事な
ウイングタイプの10トン車。
横の扉を華麗に跳ね上げます。
これみな、排ガス規制のお陰です。
スラバヤ空港のバス内装
日本で使えなくなった大型商用ディーゼル車が中古として、
リコンディションも施されずにそのまま輸入されているのです。
東京都が所有する都バスも地方自治体が所有する市バスも
そのままの色・姿で流れてきます。
果たして売っているのか…、はたまた寄付しているのか…
(売値は150万円ぐらいだ、と言う意見も聞こえます。
)
排ガス規制に引っかかった大型ディーゼルカーは決して全てが
スクラップにされているのではありません。
日本の空気を汚し、日本の温暖化を進める元凶はインドネシアへ呉れてやれ!(売ってやれ!)
どこの市バス
日本の空気とインドネシアの空気は違うのでしょうか?
温暖化とは国単位で考えればすむ問題だったのでしょうか?
これではただの『ババ抜き』ではないですか?
排ガス規制とは公害の輸出だったのですか!
ジャカルタ市内を走る郡バス
地球規模で取り組むべき温暖化防止がこのような低レベルの
結果を生んでいることをご存知でしたか?
目の前から汚いものが見えなくなればそれでよい、根本解決を目指さずに目先の辻褄合わせで満足する。
いつから日本はこんな『はしたない国』に成り下がってしまったのでしょうか?
故障中の日本製のウィングトラック
ジャカルタにて