東ジャワの州都・商都スラバヤ郊外は雨の少ない土地柄で
あり、更には沖合に塩分の濃い潮流が流れているらしく、
昔から塩田の多い土地です。
スラバヤからグレシック工業地帯へ向う途中には辺り一面
塩田が広がっておりました。
かつてこの塩を一時保管する道路脇の塩倉庫にて、一人の
塩田労務者(苦力)が疲れ果てて昼寝をしておりました。
その夢の中に神様が現れ、『お前はタバコを作って財をなせ』、
とのお告げをされたのです。
彼はお告げに従い苦労してタバコ会社を作り、それが大成功
してインドネシアでも有数の財閥となりました。
サーファーの間で一時幻のタバコと騒がれていたアノ甘い
パチパチタバコ、グダンガラム(GUDANG倉庫・GARAM塩)
の謂れです。
インドネシアにはこんなロマンも有ったのです。
そんな塩田も今ではその多くが埋め立てられ、工業団地に
変身してしまっております。
工業化と共にロマンも消えて行くのでしょうか…。