読み | 万葉よみ:荊(うまら) 現代よみ:野茨(のいばら) |
ふりがな |
みちのべの うまらのうれに はほまめの からまるきみを はかれかいかむ はせつかべのとり |
意味 | 道端の荊の先に這い、まきつく豆のように、からまるあなたに別れて行くのであろうか |
万葉集にはこの歌のみが詠まれている。 荊(うまら)は荊(うばら)と同じ意味の東(あずま)語という。 |
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樹木解説 |
野茨は、白い花の咲く野生のばら、または野生ばらの総称。 バラ科。落葉低木。北海道、本州北中部、千島、樺太、朝鮮半島、大陸東北部の海岸の 砂地に分布する。葉は互生する奇数羽状複葉で、小葉は7-9個、倒卵形など。5-6月に 円錐花序を出し、白色、五弁で径2cmほどの花をつける。花弁の先はへこむ。 偽果は球形で紅色に熟する。類似のものにヤマイバラ、ミヤコイバラ、ヤブイバラ、 テリハノイバラなどがあり、いずれもノイバラに似た白花をつける。 |
関連 | 世界の木材 0020.ノイバラ |
出展 | 巻20-4352 |