読み |
万葉よみ:久木(ひさき) 現代よみ:赤芽柏(あかめがしわ)
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ふり
がな |
こぞさきし ひさはいまさくいたづらに
ちにやおちむみるひとなしに
読人しらず |
意味 |
去年咲いた久木が、今また咲いた。
しかし、むなしく落ちることであろうか。
見る人もなしに |
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ひさきはアカメガシワの古名であり、これを詠んだ歌は4首ある。 |
樹木
解説 |
落葉高木で、高さは10m以上にも達する。生長が非常に早い。
幹のはだは灰褐色。葉は有毛で卵状ひし形または卵形。先はとがり、 浅く2~3裂し、3大葉脈があり、赤い長柄があって互生する。雌雄異株。
夏、枝先に黄色の花を総状から円錐状に多数つける。果実は赤みを帯び、 柔らかいトゲがある。アカメガシワの名は、若芽が鮮紅色で花のよう に美しく、葉がカシワの葉に似ていることによる。サイモリバ(菜盛葉)、 ミソモリバ(味噌盛葉)などの方言は、昔、食料品を盛ったりしたな ごりと考えられる。 |
関連 |
世界の木材 0681.あかめがしわ
木偏百樹 2.あかめがしわ |
出展 |
巻10-1863 |