アカメガシワ
解説
赤芽槲(あかめがしわ)
落葉高木で、高さは10m以上にも達する。生長が非常に早い。
幹のはだは灰褐色。葉は有毛で卵状ひし形または卵形。先はとがり、 浅く2~3裂し、3大葉脈があり、赤い長柄があって互生する。雌雄異株。
夏、枝先に黄色の花を総状から円錐状に多数つける。果実は赤みを帯び、 柔らかいトゲがある。アカメガシワの名は、若芽が鮮紅色で花のように美しく、葉がカシワの葉に似ていることによる。サイモリバ(菜盛葉)、 ミソモリバ(味噌盛葉)などの方言は、昔、食料品を盛ったりしたな ごりと考えられる。
分布は秋田県以南,四国,九州,琉球列島および朝鮮半島,台湾, 中国の山野に自生している。伐採跡などの2次林に多い。4~5月の 若葉のころ、田舎を歩くと、雑木林などに自生しているアカメガシワ の赤い若葉が目につく。特に庭木として植えませんが、よく実生で生え るために庭などにも見かける樹。
薬効として、葉には、フラボノイドのルチンとタンニンを含み、樹皮には、イソクマリン系物質のベルゲニンを含んでいる。これらは、ただれ、 炎症、潰瘍などの治癒に効果がある。
樹皮を薬として用いる。 家庭薬にもこのエキスが健胃薬として使われている。
花
葉
若葉
以上 通勤途中 2013年6月11日
樹形
錦織公園 2023年6月22日
上と同じ木 錦織公園 2023年12月30日
表皮