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読み |
万葉よみ:黄楊(つげ) 現代よみ:柘植(つげ)
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ふりがな |
きみなくは みそよそはむ くしげなる
つげの をぐしも とらむともおもはず
播磨娘子 |
意味 |
あなたがいなくなれば、何を楽しみに身を飾りましょう。櫛箱に入っている黄楊の小櫛も手に取ろうとは思いません。
歌は石川丈夫(いしかわのまえつきみ)へ播磨娘子(はりまのおとめ)が贈ったもの。 |
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万葉集には6首の歌が詠まれている |
樹木解説 |
山形県以南の本州、四国、九州(屋久島まで)に分布するが、石灰岩、 蛇紋岩地帯に見られる。鹿児島県などで植裁されている。
アサマツゲ、ホンツゲとも呼ばれる。漢字は黄揚。 高さ1-5m。葉は対生し、楕円形、倒卵形で長さ1-2.5cm材は散孔材で、黄白色、黄色、黄褐色、日本産材 中最も
緻密で重硬。昔から伊豆七島、鹿児島県などで植裁が行われ、櫛の随一の材として多く用いられた。 現在でも親しまれている用途は印判であるが、このほか、浮世絵の精密な描線を描くときの版木に使われたり してきた。また器具、機械材などになる。 |
関連 |
世界の木材 0038.ツゲ
木偏百樹 55.つげ |
出展 |
巻**-** |
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