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天に在らば比翼の鳥地にあらば連理の枝
てんに あらば ひよくの とり、 ちにあらば れんりの えだ
夫婦の情愛の深いたとえ。
白楽天の長恨歌に、七夕の夜、玄宗と楊貴妃が永久に
夫婦でいようと誓ったことを歌った詩句。たとえ生きても死んでも、離れていても、お互いの心は、比翼の鳥のように、連理の枝のように、固くむすばれているものと信じていますから、ちっとも淋しくなんかない。
(長恨歌伝にはただ「願世々為二夫婦一」
とある)比翼の鳥=伝説上の鳥。
一目一翼で雌雄二羽が一体になって飛ぶ。また、
翼を並べてとぶ鳥。
男女の契りの深いのにいう。
連理の枝=木の枝が別の木の枝と連って、一本に化したもの。
男女夫婦の契りのむつまじいたとえにいう。
利用例として
彼らの関係は遠距離恋愛だが、彼らが互いに心を通わせることができれば、まるで「天に在らば比翼の鳥地にあらば連理の枝」と言えるだろう。