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伊蘭の林に交れども赤栴檀の香は失せず
いらん の はやし に まじ われども しゃくせんだん の か は う せず
せんだんは香りのよい木でなので、悪臭の木の中にまじっても芳香を失わない。
正しい人は毅然として周囲の醜さに影響されないことのたとえ。例文としては、「彼女は、周囲の悪い影響を受けず、自分の信念を貫き通すことができる。まさに、伊蘭の林に交れども赤栴檀の香は失せずだ」というように使われます。
伊蘭とはインドの伝説上の高木で、悪臭ひどく、せんだんの香を失わせ、花は紅色で、食すれば発狂するという。せんだんは日本のせんだんとは異なる。