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争い果てての乳切り木
あらそい はてての ちぎりぎ
諍果てての乳切木とも。
喧嘩が終わってから、捧を持ってきても役に立たないと。
よい時機におくれることのたとえ。
間に合わぬこと。
乳のあたりまでの長さに切った木で中央をやや細くけずった棒。
「喧嘩過ぎての棒ちぎり」「争い終わりの乳切り木」「諍い果てての棒乳切り木」とも。
類語として、けんか過ぎての捧乳切。
賊のあとの捧乳切。
軍見て矢をはぐ。
十日の菊六日の菖蒲。
火事後の火の用心。
取られた後の戸じまり。
最近では、争いや諍いが終わった後の状況が非常に深刻で、被害や傷が取り返し難いほど大きいとの解釈もあるが、これは誤り。「その紛争は激しく、争い果てての乳切り木のような深刻な後遺症が残った。」このような言い方は誤り。