イチジク |
楡家の人びと |
197 |
イチジク |
「今年のイチジクの出来がわるいですなあ」 |
イチジク |
楡家の人びと |
198 |
イチジク |
イチジクの葉の上に |
イチョウ |
楡家の人びと |
196 |
銀杏 |
屹立する銀杏の大木は |
イチョウ |
楡家の人びと |
332 |
銀杏 |
大銀杏に結い |
イチョウ |
楡家の人びと |
421 |
銀杏 |
銀杏の樹の梢ごしに |
イチョウ |
楡家の人びと |
432 |
銀杏 |
大銀杏の根元だけが |
ウメ |
楡家の人びと |
143 |
梅 |
のし梅の顔を見るのも厭なくらいだった |
ウメ |
楡家の人びと |
143 |
梅 |
のし梅はいつも楡病院にあふれ |
ウメ |
楡家の人びと |
143 |
のし梅 |
のし梅しか持ってこなかった |
ウルシ |
楡家の人びと |
453 |
漆 |
漆の木の前に立った |
ウルシ |
楡家の人びと |
453 |
漆 |
一本の漆が |
カエデ |
楡家の人びと |
127 |
楓 |
神を思う清らけきもの楓よ |
カエデ |
楡家の人びと |
127 |
楓 |
風にそよぐうつくしきもの楓よ |
カエデ |
楡家の人びと |
440 |
楓 |
風にそよぐうつくしきもの楓よ |
カキ |
楡家の人びと |
451 |
柿 |
柿の落葉が軒に当る |
カキ |
楡家の人びと |
452 |
柿 |
柿の落葉の音を |
カシワ |
楡家の人びと |
211 |
柏 |
香柏樹の並木の立つ街路を |
カラマツ |
楡家の人びと |
357 |
落葉松 |
落葉松の梢ごしに |
クス |
楡家の人びと |
9 |
楠 |
楠の木があるでしょ |
クヌギ |
楡家の人びと |
83 |
櫟 |
櫟林ならあるけんどな |
クヌギ |
楡家の人びと |
300 |
櫟 |
櫟か楢の林がずっと向こうに |
クヌギ |
楡家の人びと |
302 |
櫟 |
櫟林の一番はずれの樹 |
クヌギ |
楡家の人びと |
303 |
櫟 |
櫟の木に辿り着き |
クヌギ |
楡家の人びと |
303 |
櫟 |
一本の櫟の木にむかって |
クヌギ |
楡家の人びと |
437 |
櫟 |
櫟林であるようだった |
クヌギ |
楡家の人びと |
439 |
櫟 |
櫟林はほとんどけずられて |
グミ |
楡家の人びと |
142 |
ぐみの樹 |
ぐみの樹に実がなれば口を真っ赤にしてほおばった |
クワ |
楡家の人びと |
29 |
桑 |
桑の葉の間から望まれる |
クワ |
楡家の人びと |
29 |
桑 |
桑畠の間にもぐりこんだ |
クワ |
楡家の人びと |
29 |
桑 |
桑畠に身をひそめた |
クワ |
楡家の人びと |
30 |
桑 |
桑畠の間にひそんでいる |
クワ |
楡家の人びと |
361 |
桑畠 |
枝をくくられた桑畠があり |
ケヤキ |
楡家の人びと |
431 |
欅 |
欅の並木も消え |
サクラ |
楡家の人びと |
294 |
桜 |
桜もとうに終わり |
サクラ |
楡家の人びと |
447 |
桜 |
桜桃のかげにきて |
サツキ |
楡家の人びと |
19 |
さつき |
さつきは油粕に弱いのだ |
シタン |
楡家の人びと |
392 |
紫檀 |
浜紫檀と呼ぶ幹の固い潅木と |
スギ |
楡家の人びと |
35 |
杉林 |
杉林からひびいてきた |
スギ |
楡家の人びと |
36 |
杉林 |
遥か遠方の杉林で |
スギ |
楡家の人びと |
43 |
杉 |
杉木立の梢が |
スギ |
楡家の人びと |
105 |
杉 |
杉の落葉が |
スギ |
楡家の人びと |
105 |
杉林 |
杉林の中を辿り |
スギ |
楡家の人びと |
109 |
杉 |
杉木立の黒いかげをとおして |
スギ |
楡家の人びと |
227 |
杉 |
杉の巨木の黒いかげに |
スギ |
楡家の人びと |
227 |
杉 |
杉の梢をゆるがせて |
スギ |
楡家の人びと |
227 |
杉林 |
年を経た杉林がつづき |
スギ |
楡家の人びと |
313 |
杉 |
杉木立の間を伝わってくる風は |
スギ |
楡家の人びと |
454 |
杉 |
杉の木立 |
ダイダイ |
楡家の人びと |
146 |
ダイダイ |
橙色の水をすすった |
ツツジ |
楡家の人びと |
19 |
つつじ |
つつじの盆栽がおいてあったからである |
ナシ |
楡家の人びと |
439 |
梨 |
梨園となっていた |
ニレ |
楡家の人びと |
50 |
楡 |
楡というのは彼が独創的にこしらえてしまった姓なのだ |
ニレ |
楡家の人びと |
68 |
楡 |
ただ、楡、このあまり世間にない姓と関係した |
ニレ |
楡家の人びと |
461 |
楡 |
この楡という姓の家は、どうやら間違ってはいってきてしまった場所のように思われてならなかった |
ネコヤナギ |
楡家の人びと |
204 |
柳 |
ねこ柳の花穂がふくらんでいる |
バラ |
楡家の人びと |
355 |
薔薇 |
薔薇油を塗りつける |
ヒマラヤスギ |
楡家の人びと |
360 |
ヒマラヤ杉 |
ヒマラヤ杉に囲まれた |
ヒマラヤスギ |
楡家の人びと |
364 |
ヒマラヤ杉 |
ヒマラヤ杉にかこまれた |
マツ |
楡家の人びと |
44 |
松の枝 |
松の枝に雀たちの群れが集まって |
マツ |
楡家の人びと |
62 |
松の枝 |
松の枝にぶらさがって |
マツ |
楡家の人びと |
62 |
松 |
松の木があるでしょう |
マツ |
楡家の人びと |
76 |
松 |
松の・・・松の風鳴る |
マツ |
楡家の人びと |
83 |
松 |
松の風鳴るといったって |
マツ |
楡家の人びと |
83 |
松 |
松なんぞないぜ |
マツ |
楡家の人びと |
151 |
松 |
松の緑が柔らかい |
マツ |
楡家の人びと |
186 |
松 |
原っぱのはずれに大おきな松の木があるが |
マツ |
楡家の人びと |
186 |
松 |
松の木の下に立っている |
マツ |
楡家の人びと |
252 |
松 |
松も取るばかりになって |
マツ |
楡家の人びと |
434 |
松の老樹 |
松の老樹のように |
マツ |
楡家の人びと |
462 |
松 |
松の根方に |
ミカン |
楡家の人びと |
479 |
蜜柑 |
蜜柑の山を離れながら |
ミカン |
楡家の人びと |
479 |
蜜柑 |
蜜柑箱の上に置かれてあった |
モモ |
楡家の人びと |
106 |
桃 |
水密桃を食べ終えたことに |
モモ |
楡家の人びと |
106 |
桃 |
白桃を二つ |
モモ |
楡家の人びと |
106 |
桃 |
二つの桃を食べ終わって |
モモ |
楡家の人びと |
106 |
桃 |
籠を背負って桃を売りにきた女から |
モモ |
楡家の人びと |
447 |
桃 |
桜桃のかげにきて |
ヤシ |
楡家の人びと |
246 |
椰子 |
椰子の林であった |
ヤシ |
楡家の人びと |
246 |
椰子 |
椰子の樹が立ち並んでいる |
ヤシ |
楡家の人びと |
271 |
椰子 |
椰子林が佇立していた |
ヤシ |
楡家の人びと |
272 |
椰子 |
コンクリート床の上に椰子の葉の茣蓙を敷いて |
ヤシ |
楡家の人びと |
305 |
椰子 |
椰子一本あるわけでなく |