サクラ |
そうか、もう君はいないのか |
110 |
桜 |
容子と並んで車窓からぼんやり桜を眺めていると、 |
サクラ |
そうか、もう君はいないのか |
122 |
桜 |
犬山城の花見に行ったのが、 |
サクラ |
そうか、もう君はいないのか |
139 |
桜 |
母が桜を待たずに逝ってから、 |
ウメ |
そうか、もう君はいないのか |
150 |
梅 |
ほころびかけた梅のつぼみ、 |
マツ |
プロペラ機・着陸待て |
421 |
松の梢 |
その崖上の松の梢を翼でたたくようにして、 |
マツ |
プロペラ機・着陸待て |
424 |
松 |
砂浜が消え、まばらな松を浮かばせた赤褐色の岩肌が風防ガラス一杯に突進してきた。 |
プラタナス |
官僚たちの夏 |
11 |
プラタナス |
窓から見えるプラタナスの青葉若葉の勢いに負けぬほど、 |
ヒマラヤスギ |
官僚たちの夏 |
17 |
ヒマラヤ杉 |
ヒマラヤ杉が両側にまばらに並んでいる玄関を出ると、 |
ブラタナス |
官僚たちの夏 |
24 |
ブラタナス |
窓から射すブラタナスの青い葉の色。 |
ケヤキ |
官僚たちの夏 |
60 |
欅の木 |
二抱えもある大きな欅の木がそびえ、 |
ケヤキ |
官僚たちの夏 |
60 |
欅 |
欅の梢がゆれ、緑の風が、 |
スギ |
官僚たちの夏 |
63 |
杉 |
杉にも命があるように思えてね」 |
スギ |
官僚たちの夏 |
63 |
杉 |
そろっていた杉たちが居なくなった代わりに、 |
スギ |
官僚たちの夏 |
63 |
杉 |
その大きな杉が、一本また一本と伐られて |
スギ |
官僚たちの夏 |
63 |
杉 |
まわりがぐるっと杉の木立だった。 |
ケヤキ |
官僚たちの夏 |
63 |
欅 |
欅の葉裏が風に返り、 |
ケヤキ |
官僚たちの夏 |
63 |
欅 |
みごとな欅ですねえ」 |
ケヤキ |
官僚たちの夏 |
68 |
欅 |
欅の太い幹にじっと視線を当てた。 |
ケヤキ |
官僚たちの夏 |
68 |
欅 |
風が強まり、欅の病葉が舞い落ちる。 |
ケヤキ |
官僚たちの夏 |
69 |
欅 |
風越は、欅を見つめ直した。 |
くぬぎ |
官僚たちの夏 |
196 |
くぬぎ |
また強い風が来て、くぬぎの落葉が、 |
ヒマラヤスギ |
官僚たちの夏 |
238 |
ヒマラヤ杉 |
大股に歩いて行く。まばらなヒマラヤ杉があり、 |
ケヤキ |
官僚たちの夏 |
251 |
欅 |
風越は黙って眼を欅の木に向けた。 |
ケヤキ |
官僚たちの夏 |
251 |
欅 |
庭先にただ一本、欅が天に向かって青く腕をひろげる中で、 |
プラタナス |
官僚たちの夏 |
279 |
プラタナス |
プラタナスの青く燃え立つ葉陰に、 |
ヒマラヤスギ |
官僚たちの夏 |
279 |
ヒマラヤ杉 |
ヒマラヤ杉のまばらな並木、 |
プラタナス |
社長室 |
325 |
プラタナス |
プラタナスの落葉が、かわいた音を立てて舗道を走って行く。 |
プラタナス |
社長室 |
326 |
プラタナス |
葉の落ちて明るくなったプラタナスの梢に向かって話す。 |
スギ |
乗取り |
162 |
杉木立 |
目の先には、古びた杉木立がつづいて空を隠している。 |
サクラ |
総会屋錦城 |
46 |
桜の木 |
わたし、桜の木の数を数えるようにして、あの堤を歩いて行ったわ」 |
サクラ |
総会屋錦城 |
46 |
桜 |
春になったら、浜松の桜を見に行きましょう」 |
サクラ |
総会屋錦城 |
46 |
桜 |
小さな川の堤に桜が咲いていたわ。 |
サクラ |
総会屋錦城 |
47 |
桜 |
やがて、二度目の桜が咲いた。 |
マツ |
打たれ強く生きる |
29 |
松籟 |
もはや語りかけてくるのは、松籟(しょうらい) の音しかない |
マツ |
打たれ強く生きる |
29 |
松の緑 |
松の緑の濃い閑静な邸である。 |
ひのき |
打たれ強く生きる |
69 |
ひのきづくり |
プラスチックの湯桶にまじって、ひのきづくりの湯船がひとつ。 |
ひのき |
打たれ強く生きる |
69 |
ひのきづくり |
ひのきづくりの椅子と湯桶を使い、 |
スギ |
打たれ強く生きる |
123 |
杉の木 |
五番ホールの杉の木に落ちた。 |
ヤシ |
浮上 |
214 |
ココ椰子 |
みごとなココ椰子(やし)の林が、その波打際まで |
ヤシ |
浮上 |
214 |
椰子 |
椰子の木立の間には、釣鐘ののような草葺小屋が点々と散り、 |
ヤシ |
浮上 |
217 |
椰子林 |
少し離れた椰子林の中に、なまこ板を張ったバラックの宿舎もできた。 |
ヤシ |
浮上 |
225 |
椰子 |
あの椰子割のナイフでやられたりすりゃ、こたえるぜ」 |
ヤシ |
浮上 |
225 |
椰子油 |
あの椰子油くさい女の中に・・・・。 |
ヤシ |
浮上 |
231 |
椰子林 |
そのままの姿勢でするする椰子林を縫い、 |
ヤシ |
浮上 |
231 |
椰子の実 |
いつ椰子の実が落ちてくるかと、気が気でない。 |
ヤシ |
浮上 |
231 |
椰子の実 |
高い梢から、すさまじい加速度で落ちてくる椰子の実、 |
ヤシ |
浮上 |
231 |
椰子 |
黒い椰子の樹幹がまっすくのびている。 |
ヤシ |
浮上 |
237 |
椰子 |
椰子から取ったカヴァ酒の勢いに、よく喧嘩が起こった。 |
ヤシ |
浮上 |
239 |
椰子 |
椰子の大きな木蔭に立ちすくみ、 |
ヤシ |
浮上 |
258 |
椰子林 |
椰子林越しには、小笠原の命を奪った夕凪の海が、 |
マツ |
部長の大晩年 |
26 |
尾上(の松 |
そのあたりは、「尾上(おのえ)の松」で知られるような白砂青松の海岸続き。 |
マツ |
部長の大晩年 |
26 |
白砂青松 |
そのあたりは、「尾上(おのえ)の松」で知られるような白砂青松の海岸続き。 |
ウメ |
部長の大晩年 |
54 |
早咲きの梅 |
早咲きの梅が咲き始めたころ、 |
ザクロ |
部長の大晩年 |
59 |
ざくろの実 |
「ざくろの実うつしてミスのとゞまらず」 |
ツツジ |
部長の大晩年 |
102 |
古木のツツジ |
幸い社宅の庭には、古木のツツジが満開であったし、 |
ツツジ |
部長の大晩年 |
103 |
躑躅 |
「酒なしと断られをり躑躅微笑」 |
カキ |
部長の大晩年 |
127 |
吊るし柿 |
残りをすぐ吊るし柿に。 |
ミカン |
部長の大晩年 |
127 |
夏蜜柑 |
りうは、夏蜜柑畑の一隅の小さな住居で、 |
カキ |
部長の大晩年 |
127 |
柿 |
りうの好物は柿。その季節には、耕衣は忘れず柿を買って持って行く。 |
カキ |
部長の大晩年 |
127 |
柿 |
りうの好物は柿。その季節には、耕衣は忘れず柿を買って持って行く。 |
ウメ |
部長の大晩年 |
128 |
梅 |
印南町では、また無心に、豊かに梅が咲く。 |
ウメ |
部長の大晩年 |
128 |
梅の花 |
「母の死や枝の先まで梅の花」 |
ウメ |
部長の大晩年 |
151 |
紅梅 |
「厄介や紅梅の咲き満ちたるは」 |
イチジク |
部長の大晩年 |
172 |
無花果 |
「無花果を盛る老妻を一廻り」 |
ツバキ |
部長の大晩年 |
172 |
椿 |
「椿が先(まず)迄食見る道筋よ」 |
ツバキ |
部長の大晩年 |
172 |
椿 |
このとき、耕衣自信も椿になっている。 |
ボタン |
部長の大晩年 |
200 |
牡丹 |
「牡丹かな死のわか皮の残りつつ」 |
ミカン |
部長の大晩年 |
204 |
ミカン水 |
さらに、そば猪口(ちょこ)やジョッキ、ミカン水の壜(びん)まで。 |
ヤナギ |
部長の大晩年 |
210 |
柳下駄 |
だが、桐下駄だけではなく、わざと重たくて丈夫な柳下駄もはく。 |
キリ |
部長の大晩年 |
210 |
桐下駄 |
だが、桐下駄だけではなく、わざと重たくて丈夫な柳下駄もはく。 |
ウメ |
部長の大晩年 |
235 |
白梅 |
「白梅や天没地没虚空没」 |
カキツバタ |
部長の大晩年 |
237 |
杜若 |
「死神と逢う嬉(たの)しさも杜若(かきつばた) 」 |
マツ |
部長の大晩年 |
242 |
老松 |
「雪景や老松途中如如(にょにょ)途中」 |
ユーカリ |
毎日が日曜日 |
41 |
ユーカリ |
灌木の茂みから、巨大なユーカリの木立ちの中へ、 |
マツ |
毎日が日曜日 |
180 |
松 |
あちこち、大きな松のかげに、ひとかたまりづつになり |
ツツジ |
毎日が日曜日 |
243 |
ツツジ |
野や山に、ツツジが咲き乱れる季節になった。 |
カキ |
毎日が日曜日 |
580 |
柿 |
和代が、柿をむきながらいった。 |
シュロ |
輸出 |
79 |
棕櫚 |
ところどころ棕櫚(パーム)の並木を浮かばせた |