18 |
桶 |
桶屋 |
順平の実家は桶屋で、父は桶作りの名人と言われた。 |
18 |
桶 |
桶作りの名人 |
順平の実家は桶屋で、父は桶作りの名人と言われた。 |
18 |
ウメ |
梅の古木 |
天皇が植えたという梅の古木もあった。 |
18 |
古木 |
梅の古木 |
天皇が植えたという梅の古木もあった。 |
18 |
タチバナ |
丸に橘の紋 |
順平の家紋は順徳天皇拝領の丸に橘の紋である。 |
22 |
樽 |
樽 |
黒砂糖などの樽や叺(かます)が置いてあり、 |
22 |
桶 |
桶 |
はたき、桶、ざる、赤、白、黄、 |
22 |
鉛筆 |
鉛筆 |
鉛筆、のーと、煎餅、飴玉、駄菓子、マッチ、石鹸などの所狭しと |
22 |
マッチ |
マッチ |
鉛筆、のーと、煎餅、飴玉、駄菓子、マッチ、石鹸などの所狭しと |
23 |
シタン |
紫檀の茶ダンス |
紫檀の茶ダンスの上に置くと、 |
23 |
下駄 |
下駄 |
そのあぐらの中に置いた下駄に、 |
23 |
棚 |
呉服棚 |
呉服棚の前で浴衣地を広げて、 |
23 |
算盤 |
算盤 |
帳場には父の順平が座って算盤を弾いてい、 |
23 |
板戸 |
板戸 |
その板戸を志津代はそっと開けた。 |
23 |
水桶 |
水桶 |
水桶に流れ落ちる音がひそかに聞こえてくるだけだ。 |
23 |
板戸 |
板戸 |
この土間の廊下と店の間を仕切る板戸がある。 |
24 |
板戸 |
板戸 |
自分の肩幅ほどに板戸を開けた。 |
25 |
マッチ |
マッチ |
酒やマッチや味噌などを買いに来る。 |
25 |
板戸 |
板戸 |
誰も、半分板戸に体を隠してのぞいている志津代に気づく者はいない。 |
25 |
鉛筆 |
鉛筆 |
文治は鉛筆を二本買った。 |
37 |
縁側 |
縁側 |
縁側の戸を開け放したまま夕食が始まっていた。 |
38 |
サクラ |
桜の咲く頃 |
録郎が廻って来るのはたいてい桜の咲く頃で、 |
38 |
花見 |
花見時 |
花見時であることをキワも忘れてはいない。 |
40 |
箸 |
箸 |
キワは子供たちの話を聞きながら箸を使っていたが、 |
58 |
イチイ |
大きなアララギ |
父親が植えたというこの大きなアララギの傍らが、 |
58 |
縁台 |
縁台 |
よくこの縁台で本を読んでいたりする。 |
58 |
木 |
木の傍ら |
この木の傍らにいると、何となく心が安まるのた。 |
61 |
丸太 |
丸太ん棒 |
こんな丸太ん棒みたいな体じゃ、 |
70 |
格子戸 |
玄関の格子戸 |
玄関の格子戸までびかびかに磨き上げている。なかなか立派な女だ。 |
73 |
ハマナス |
ハマナスの実 |
細い道の両側に、ハマナスの実や、野苺が赤かった。 |
77 |
ヤナギ |
柳行李 |
嫁入り道具に柳行李を持って来ればそれでもう「大変な嫁入り」だった。 |
77 |
行李 |
柳行李 |
嫁入り道具に柳行李を持って来ればそれでもう「大変な嫁入り」だった。 |
82 |
葉 |
葉を落とした |
すっかり葉を落とした雑木林に晩秋の日が深々と差し込んでいる。 |
82 |
雑木林 |
雑木林 |
すっかり葉を落とした雑木林に晩秋の日が深々と差し込んでいる |
85 |
箸 |
箸をつけた |
ようやく湯気の上がるカボチャに箸をつけた。 |
86 |
実 |
赤い実 |
赤い実が一つ枝に残る柿の木の絵であった。 |
86 |
枝 |
枝に残る |
赤い実が一つ枝に残る柿の木の絵であった。 |
86 |
カキ |
柿の木 |
赤い実が一つ枝に残る柿の木の絵であった。 |
86 |
戸 |
戸は立てられぬ |
人の口には戸は立てられぬとはよく言ったもんだ」 |
93 |
根板 |
根板 |
その根板を抜いて何十人もの会衆が奈落に落ちたことさえあった。 |
100 |
薪 |
薪が弾ける音 |
ストーブの薪が弾ける音を立てた。 |
104 |
薪 |
薪 |
薪を一本つぎ足した。 |
121 |
松の内 |
松の内 |
正月も松の内が過ぎたが、 |
143 |
カツラ |
桂の板 |
分厚い桂の板で造られた浴槽は、 |
143 |
板 |
桂の板 |
分厚い桂の板で造られた浴槽は、 |
152 |
柄杓 |
柄杓 |
ふじ乃は筧(かけひ)の水を柄杓に受けて、 |
152 |
襖 |
襖 |
ふじ乃はもどかしげに茶の間の襖をあけた。 |
156 |
薪 |
薪を割って |
「薪を割って、風呂を掃除して、膳を拭いて・・・」 |
157 |
庭木 |
新緑の庭木 |
新緑の庭木がみな揺れている。 |
169 |
桶 |
桶の中で |
恭一が布巾を洗い桶の中で洗いながら言った。 |
176 |
葉 |
鮮やかな新葉 |
芽吹きの遅いヤチダモもすっかり鮮やかな新葉となり |
176 |
木立 |
木立越に |
二人は崖端の木立越に海を見た。 |
176 |
ヤチダモ |
芽吹きの遅いヤチダ |
芽吹きの遅いヤチダモもすっかり鮮やかな新葉となり、 |
177 |
フジ |
藤色の |
そして藤色の縞の財布に二つかみ、 |
179 |
桶屋 |
|
順平の家は桶屋であった。 |
179 |
樽 |
樽桶 |
樽桶の製造はなくてはならぬ仕事であった。 |
179 |
桶 |
樽桶 |
樽桶の製造はなくてはならぬ仕事であった。 |
193 |
柱 |
柱に |
柱に頭に打ち叩いて嘆き悲しんだ。 |
200 |
板塀 |
板塀 |
板塀をめぐらし、 |
213 |
大工 |
船大工が |
出入りの船大工が庭の池に浮かべる小さな舟を作ってくれたことがある。 |
213 |
木片 |
平たい木片 |
平たい木片に、一本の帆柱を打ちつけただけの、 |
213 |
帆柱 |
一本の帆柱 |
平たい木片に、一本の帆柱を打ちつけただけの、 |
222 |
文机 |
文机の上 |
黙々と文机の上を片づけている順平を見た。 |
228 |
灰 |
かまどの灰 |
この家のかまどの灰まで、 |
237 |
木陰 |
木陰 |
道端の木陰で、 |
241 |
板戸 |
板戸 |
店と茶の間の間の板戸をあけて、 |
245 |
板戸 |
板戸を閉めて |
と、板戸を閉めて店に引き返した。 |
245 |
板戸 |
厚い板戸 |
厚い板戸越に、 |
247 |
下駄 |
日和下駄 |
志津代は軽く日和下駄の音を立てながら、 |
254 |
葉 |
ナナカマドや胡桃の葉 |
昨夜の強風で引きちぎられたナナカマドや胡桃の葉が、 |
254 |
クルミ |
ナナカマドや胡桃の葉 |
昨夜の強風で引きちぎられたナナカマドや胡桃の葉が、 |
254 |
落葉 |
落葉 |
玄関の前の落葉を竹箒で掃き集めていた。 |
254 |
ナナカマド |
ナナカマドや胡桃の葉 |
昨夜の強風で引きちぎられたナナカマドや胡桃の葉が、 |
257 |
下駄 |
日和下駄 |
日和下駄を鳴らして駆けて行った。 |
270 |
桃割れ |
桃割れ |
可愛い桃割れをきれいに結い上げられると、 |
283 |
柾屋根 |
柾屋根 |
今まで両側に並んでいた白茶けた柾屋根、 |
300 |
サクラ |
桜が咲く |
こっちの雪がまだ融けんうちに桜が咲く。 |
307 |
松の内 |
松の内 |
松の内が過ぎなければ場橇は客を運んで来なかった。 |
322 |
下駄 |
駒下駄 |
やがて軽い駒下駄の音がして、 |
335 |
床の間 |
床の間 |
一番奥のふた間を、床の間などつけて小ぎれいに仕上げたのも、 |
336 |
下駄 |
下駄 |
着物が欲しいとか、下駄が欲しいとか、 |
342 |
桶 |
小桶 |
小桶で磨いでは大きな桶に次々にうるかす。 |
342 |
桶 |
大きな桶 |
小桶で磨いでは大きな桶に次々にうるかす。 |
345 |
びんつけ油 |
びんつけ油 |
びんつけ油の匂いがした。 |
346 |
びんつけ油 |
びんつけ油 |
びんつけ油いがこもるのかと、 |
346 |
下駄 |
下駄の音 |
外を歩く下駄の音が、 |
347 |
神棚 |
仏壇と神棚 |
仏壇と神棚に供える餅は志津代、 |
347 |
仏壇 |
仏壇と神棚 |
仏壇と神棚に供える餅は志津代、 |
349 |
折箱 |
折箱 |
餅の入った折箱が土産に出される。 |
350 |
羽子板 |
羽子板 |
志津代は羽子板を買いに来た客に、 |
350 |
樽 |
幾つかの樽 |
幾つかの樽に詰められていく。 |
350 |
樽 |
樽 |
樽に入れられた餅は、がんがんに凍りついて、 |
354 |
襖 |
襖 |
「襖を立てておくれ、文治さん」 |
373 |
茶の間の鴨居 |
茶の間の鴨居 |
嘉助とウメは茶の間の鴨居に、 |
374 |
鴨居 |
鴨居 |
鴨居から下がった二人の姿に、 |
374 |
床の間 |
床の間 |
そこには床の間もついていた。 |
374 |
襖 |
襖一つ |
襖一つ隔てて隣室というのでは、 |
378 |
木鐸 |
社会の木鐸 |
文治は「社会の木鐸」という言葉が好きで、 |
379 |
床の間 |
床の間 |
こんな小さな家の中では、床の間に仕事は終わる。 |
394 |
ヤナギ |
な枝垂れ柳 |
二抱えもある大きな枝垂れ柳があった。 |
394 |
ヤナギ |
低い柳 |
太いが低い柳だ。 |
395 |
下駄 |
下駄屋 |
下駄屋の隣は金魚屋で、 |
395 |
下駄 |
下駄を買い |
あと何年もしないうちにあの下駄屋で子供の下駄を買い、 |
395 |
下駄 |
あの下駄屋 |
あと何年もしないうちにあの下駄屋で子供の下駄を買い、 |
395 |
下駄 |
の子供の下駄 |
紅緒の子供の下駄が吊るし柿のように吊られていた。 |
395 |
下駄 |
下駄を鳴らして |
文治は下駄を鳴らして行く。 |
395 |
カキ |
が吊るし柿 |
紅緒の子供の下駄が吊るし柿のように吊られていた。 |
395 |
下駄 |
下駄屋の店 |
その隣の下駄屋の店に、 |
401 |
柱 |
一家の柱 |
貧しい家の一家の柱が倒れては、 |
412 |
木鐸 |
社会の木鐸 |
社会の木鐸である記者は、 |
415 |
木鐸 |
社会の木鐸 |
社会の木鐸!」 |
423 |
薪 |
薪 |
薪を二本入れた。イタヤ楓のよく乾燥した薪だ、 |
423 |
薪ストーブ |
薪ストーブ |
茶の間よりひとまわり小さい薪ストーブが取りつけてある。 |
423 |
薪 |
乾燥した薪だ、 |
薪を二本入れた。イタヤ楓のよく乾燥した薪だ、 |
423 |
イタヤカエデ |
イタヤ楓 |
薪を二本入れた。イタヤ楓のよく乾燥した薪だ、 |
428 |
薪 |
薪をくべる |
薪をくべるためだった。 |
428 |
襖 |
襖をあけ |
茶の間の襖をあけて、 |
451 |
薪 |
薪 |
薪を入れた。 |
461 |
床板 |
台所の床板 |
よく磨きこまれた台所の床板を踏んで、 |
469 |
板戸 |
板戸 |
板戸が一寸ほどあいていた。 |
479 |
木目 |
木目 |
天井の木目が見える。 |
479 |
森閑 |
森閑とした静けさ |
森閑とした静けさのつづく時がある。 |
479 |
木目 |
その木目 |
その木目がゆらゆらとゆらめいて見える。 |
480 |
戸口 |
戸口 |
文治は戸口に背を向け、 |
480 |
板戸 |
板戸が開いた |
ノックもなく、いきなり板戸が開いた。 |
492 |
上がり框 |
上がりがまち |
買物籠を上がりがまちに置いたまま、 |
513 |
薪 |
燃えている薪 |
燃えている薪をぬっと突きつけたら、 |
513 |
板壁 |
板壁 |
板壁を破って入って来たというんだからなあ |
518 |
天秤 |
天秤を担いだ |
時には天秤を担いだ苺屋も来ないではないが、 |
518 |
大八車 |
大八車に |
苺屋はたいてい大八車に苺の箱を積んでやってくる。 |
518 |
箱 |
苺の箱 |
苺屋はたいてい大八車に苺の箱を積んでやってくる。 |
521 |
薪 |
薪をストーブに |
薪をストーブに入れるのも忘れて、 |
524 |
木立 |
木立の茂り |
木立の茂りも、護摩を焚く煙も、 |
524 |
護摩 |
、護摩を焚く |
木立の茂りも、護摩を焚く煙も、 |
524 |
桜色 |
桜色の頬 |
湯上がりのふじ乃の桜色の頬がいっとりと美しかった。 |
525 |
駒 |
将棋の駒 |
文治は将棋の駒を箱に入れ始めた。 |
529 |
襖 |
襖に |
襖に隔てられて仏壇は見えないが、 |
529 |
仏壇 |
仏壇 |
襖に隔てられて仏壇は見えないが |
536 |
塀 |
黒塀 |
黒塀を回した小粋な家だつた。 |
542 |
板前 |
板前 |
行く行くは「ふじ乃」の板前にしてやろうと、 |
542 |
板前 |
口うるさい板前 |
口うるさい板前にも筋がいいとほめられる腕で・・・ |
548 |
下駄 |
下駄 |
下駄がハの字脱ぎちらされた。 |
555 |
桶 |
洗い桶に |
さみどりのさやえんどうを洗い桶にどっぷりつけながら、 |
556 |
床柱 |
床柱を背に |
恭一は床柱を背に、 |
570 |
四阿 |
四阿 |
また、築山に四阿が設けられ、 |
586 |
カラマツ |
落葉松みたいな |
落葉松みたいな、ひょろっとした先生が来てね・・・ |
597 |
柱 |
柱を背に |
たいていは柱を背に、 |
600 |
下駄 |
下駄 |
裏口の下駄を突っかけた・ |
608 |
襖 |
襖 |
新太郎の部屋の襖を開けてみた。 |
608 |
襖 |
襖を閉めた |
志津代はほっと吐息を漏らして襖を閉めた。 |
611 |
板場 |
板場 |
板場には、 |
613 |
襖 |
襖が開いて、 |
眉根をひそめた時、襖が開いて、 |
614 |
卓袱台 |
卓袱台 |
と、卓袱台の前にあぐらをかいた。 |
614 |
卓袱台 |
卓袱台 |
再び卓袱台の前に座ろうとしたが、 |
614 |
卓袱台 |
卓袱台 |
志津代は卓袱台の覆いを取った。 |
645 |
垣 |
家の込み熊なもの間なのにねこみきん垣 |
萩の花が農家の家の垣に見事にしだれている。 |
645 |
木の股 |
木の股 |
わたしだって木の股から生まれたわけじゃないんだ。 |
645 |
カキ |
柿の実 |
柿の実を指した。まだ青い柿の実だった。 |
645 |
カキ |
だ青い柿の実 |
柿の実を指した。まだ青い柿の実だった。 |
645 |
実 |
だ青い柿の実 |
柿の実を指した。まだ青い柿の実だった。 |
645 |
ハギ |
萩の花 |
萩の花が農家の家の垣に見事にしだれている。 |
645 |
実 |
柿の実 |
柿の実を指した。まだ青い柿の実だった。 |