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小説と木
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  2. ヤナギ 3箇所
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  5. イチイ 1箇所
  6. ウメ 1箇所
  7. カツラ 1箇所
  8. カラマツ 1箇所
  9. クルミ 1箇所
  10. シタン 1箇所
  11. タチバナ 1箇所
  12. ナナカマド 1箇所
  13. ハギ 1箇所
  14. ハマナス 1箇所
  15. フジ 1箇所
  16. ヤチダモ 1箇所

三浦綾子の小説「嵐吹く時も」に出てくる樹木や木製品

この小説の初出は1986年、文庫本におけるページ数は643ページ
ページ 元樹種 掲載樹種 掲載言葉
18 桶屋 順平の実家は桶屋で、父は桶作りの名人と言われた。
18 桶作りの名人 順平の実家は桶屋で、父は桶作りの名人と言われた。
18 ウメ 梅の古木 天皇が植えたという梅の古木もあった。
18 古木 梅の古木 天皇が植えたという梅の古木もあった。
18 タチバナ 丸に橘の紋 順平の家紋は順徳天皇拝領の丸に橘の紋である。
22 黒砂糖などの樽や叺(かます)が置いてあり、
22 はたき、桶、ざる、赤、白、黄、
22 鉛筆 鉛筆 鉛筆、のーと、煎餅、飴玉、駄菓子、マッチ、石鹸などの所狭しと
22 マッチ マッチ 鉛筆、のーと、煎餅、飴玉、駄菓子、マッチ、石鹸などの所狭しと
23 シタン 紫檀の茶ダンス 紫檀の茶ダンスの上に置くと、
23 下駄 下駄 そのあぐらの中に置いた下駄に、
23 呉服棚 呉服棚の前で浴衣地を広げて、
23 算盤 算盤 帳場には父の順平が座って算盤を弾いてい、
23 板戸 板戸 その板戸を志津代はそっと開けた。
23 水桶 水桶 水桶に流れ落ちる音がひそかに聞こえてくるだけだ。
23 板戸 板戸 この土間の廊下と店の間を仕切る板戸がある。
24 板戸 板戸 自分の肩幅ほどに板戸を開けた。
25 マッチ マッチ 酒やマッチや味噌などを買いに来る。
25 板戸 板戸 誰も、半分板戸に体を隠してのぞいている志津代に気づく者はいない。
25 鉛筆 鉛筆 文治は鉛筆を二本買った。
37 縁側 縁側 縁側の戸を開け放したまま夕食が始まっていた。
38 サクラ 桜の咲く頃 録郎が廻って来るのはたいてい桜の咲く頃で、
38 花見 花見時 花見時であることをキワも忘れてはいない。
40 キワは子供たちの話を聞きながら箸を使っていたが、
58 イチイ 大きなアララギ 父親が植えたというこの大きなアララギの傍らが、
58 縁台 縁台 よくこの縁台で本を読んでいたりする。
58 木の傍ら この木の傍らにいると、何となく心が安まるのた。
61 丸太 丸太ん棒 こんな丸太ん棒みたいな体じゃ、
70 格子戸 玄関の格子戸 玄関の格子戸までびかびかに磨き上げている。なかなか立派な女だ。
73 ハマナス ハマナスの実 細い道の両側に、ハマナスの実や、野苺が赤かった。
77 ヤナギ 柳行李 嫁入り道具に柳行李を持って来ればそれでもう「大変な嫁入り」だった。
77 行李 柳行李 嫁入り道具に柳行李を持って来ればそれでもう「大変な嫁入り」だった。
82 葉を落とした すっかり葉を落とした雑木林に晩秋の日が深々と差し込んでいる。
82 雑木林 雑木林 すっかり葉を落とした雑木林に晩秋の日が深々と差し込んでいる
85 箸をつけた ようやく湯気の上がるカボチャに箸をつけた。
86 赤い実 赤い実が一つ枝に残る柿の木の絵であった。
86 枝に残る 赤い実が一つ枝に残る柿の木の絵であった。
86 カキ 柿の木 赤い実が一つ枝に残る柿の木の絵であった。
86 戸は立てられぬ 人の口には戸は立てられぬとはよく言ったもんだ」
93 根板 根板 その根板を抜いて何十人もの会衆が奈落に落ちたことさえあった。
100 薪が弾ける音 ストーブの薪が弾ける音を立てた。
104 薪を一本つぎ足した。
121 松の内 松の内 正月も松の内が過ぎたが、
143 カツラ 桂の板 分厚い桂の板で造られた浴槽は、
143 桂の板 分厚い桂の板で造られた浴槽は、
152 柄杓 柄杓 ふじ乃は筧(かけひ)の水を柄杓に受けて、
152 ふじ乃はもどかしげに茶の間の襖をあけた。
156 薪を割って 「薪を割って、風呂を掃除して、膳を拭いて・・・」
157 庭木 新緑の庭木 新緑の庭木がみな揺れている。
169 桶の中で 恭一が布巾を洗い桶の中で洗いながら言った。
176 鮮やかな新葉 芽吹きの遅いヤチダモもすっかり鮮やかな新葉となり
176 木立 木立越に 二人は崖端の木立越に海を見た。
176 ヤチダモ 芽吹きの遅いヤチダ 芽吹きの遅いヤチダモもすっかり鮮やかな新葉となり、
177 フジ 藤色の そして藤色の縞の財布に二つかみ、
179 桶屋
順平の家は桶屋であった。
179 樽桶 樽桶の製造はなくてはならぬ仕事であった。
179 樽桶 樽桶の製造はなくてはならぬ仕事であった。
193 柱に 柱に頭に打ち叩いて嘆き悲しんだ。
200 板塀 板塀 板塀をめぐらし、
213 大工 船大工が 出入りの船大工が庭の池に浮かべる小さな舟を作ってくれたことがある。
213 木片 平たい木片 平たい木片に、一本の帆柱を打ちつけただけの、
213 帆柱 一本の帆柱 平たい木片に、一本の帆柱を打ちつけただけの、
222 文机 文机の上 黙々と文机の上を片づけている順平を見た。
228 かまどの灰 この家のかまどの灰まで、
237 木陰 木陰 道端の木陰で、
241 板戸 板戸 店と茶の間の間の板戸をあけて、
245 板戸 板戸を閉めて と、板戸を閉めて店に引き返した。
245 板戸 厚い板戸 厚い板戸越に、
247 下駄 日和下駄 志津代は軽く日和下駄の音を立てながら、
254 ナナカマドや胡桃の葉 昨夜の強風で引きちぎられたナナカマドや胡桃の葉が、
254 クルミ ナナカマドや胡桃の葉 昨夜の強風で引きちぎられたナナカマドや胡桃の葉が、
254 落葉 落葉 玄関の前の落葉を竹箒で掃き集めていた。
254 ナナカマド ナナカマドや胡桃の葉 昨夜の強風で引きちぎられたナナカマドや胡桃の葉が、
257 下駄 日和下駄 日和下駄を鳴らして駆けて行った。
270 桃割れ 桃割れ 可愛い桃割れをきれいに結い上げられると、
283 柾屋根 柾屋根 今まで両側に並んでいた白茶けた柾屋根、
300 サクラ 桜が咲く こっちの雪がまだ融けんうちに桜が咲く。
307 松の内 松の内 松の内が過ぎなければ場橇は客を運んで来なかった。
322 下駄 駒下駄 やがて軽い駒下駄の音がして、
335 床の間 床の間 一番奥のふた間を、床の間などつけて小ぎれいに仕上げたのも、
336 下駄 下駄 着物が欲しいとか、下駄が欲しいとか、
342 小桶 小桶で磨いでは大きな桶に次々にうるかす。
342 大きな桶 小桶で磨いでは大きな桶に次々にうるかす。
345 びんつけ油 びんつけ油 びんつけ油の匂いがした。
346 びんつけ油 びんつけ油 びんつけ油いがこもるのかと、
346 下駄 下駄の音 外を歩く下駄の音が、
347 神棚 仏壇と神棚 仏壇と神棚に供える餅は志津代、
347 仏壇 仏壇と神棚 仏壇と神棚に供える餅は志津代、
349 折箱 折箱 餅の入った折箱が土産に出される。
350 羽子板 羽子板 志津代は羽子板を買いに来た客に、
350 幾つかの樽 幾つかの樽に詰められていく。
350 樽に入れられた餅は、がんがんに凍りついて、
354 「襖を立てておくれ、文治さん」
373 茶の間の鴨居 茶の間の鴨居 嘉助とウメは茶の間の鴨居に、
374 鴨居 鴨居 鴨居から下がった二人の姿に、
374 床の間 床の間 そこには床の間もついていた。
374 襖一つ 襖一つ隔てて隣室というのでは、
378 木鐸 社会の木鐸 文治は「社会の木鐸」という言葉が好きで、
379 床の間 床の間 こんな小さな家の中では、床の間に仕事は終わる。
394 ヤナギ な枝垂れ柳 二抱えもある大きな枝垂れ柳があった。
394 ヤナギ 低い柳 太いが低い柳だ。
395 下駄 下駄屋 下駄屋の隣は金魚屋で、
395 下駄 下駄を買い あと何年もしないうちにあの下駄屋で子供の下駄を買い、
395 下駄 あの下駄屋 あと何年もしないうちにあの下駄屋で子供の下駄を買い、
395 下駄 の子供の下駄 紅緒の子供の下駄が吊るし柿のように吊られていた。
395 下駄 下駄を鳴らして 文治は下駄を鳴らして行く。
395 カキ が吊るし柿 紅緒の子供の下駄が吊るし柿のように吊られていた。
395 下駄 下駄屋の店 その隣の下駄屋の店に、
401 一家の柱 貧しい家の一家の柱が倒れては、
412 木鐸 社会の木鐸 社会の木鐸である記者は、
415 木鐸 社会の木鐸 社会の木鐸!」
423 薪を二本入れた。イタヤ楓のよく乾燥した薪だ、
423 薪ストーブ 薪ストーブ 茶の間よりひとまわり小さい薪ストーブが取りつけてある。
423 乾燥した薪だ、 薪を二本入れた。イタヤ楓のよく乾燥した薪だ、
423 イタヤカエデ イタヤ楓 薪を二本入れた。イタヤ楓のよく乾燥した薪だ、
428 薪をくべる 薪をくべるためだった。
428 襖をあけ 茶の間の襖をあけて、
451 薪を入れた。
461 床板 台所の床板 よく磨きこまれた台所の床板を踏んで、
469 板戸 板戸 板戸が一寸ほどあいていた。
479 木目 木目 天井の木目が見える。
479 森閑 森閑とした静けさ 森閑とした静けさのつづく時がある。
479 木目 その木目 その木目がゆらゆらとゆらめいて見える。
480 戸口 戸口 文治は戸口に背を向け、
480 板戸 板戸が開いた ノックもなく、いきなり板戸が開いた。
492 上がり框 上がりがまち 買物籠を上がりがまちに置いたまま、
513 燃えている薪 燃えている薪をぬっと突きつけたら、
513 板壁 板壁 板壁を破って入って来たというんだからなあ
518 天秤 天秤を担いだ 時には天秤を担いだ苺屋も来ないではないが、
518 大八車 大八車に 苺屋はたいてい大八車に苺の箱を積んでやってくる。
518 苺の箱 苺屋はたいてい大八車に苺の箱を積んでやってくる。
521 薪をストーブに 薪をストーブに入れるのも忘れて、
524 木立 木立の茂り 木立の茂りも、護摩を焚く煙も、
524 護摩 、護摩を焚く 木立の茂りも、護摩を焚く煙も、
524 桜色 桜色の頬 湯上がりのふじ乃の桜色の頬がいっとりと美しかった。
525 将棋の駒 文治は将棋の駒を箱に入れ始めた。
529 襖に 襖に隔てられて仏壇は見えないが、
529 仏壇 仏壇 襖に隔てられて仏壇は見えないが
536 黒塀 黒塀を回した小粋な家だつた。
542 板前 板前 行く行くは「ふじ乃」の板前にしてやろうと、
542 板前 口うるさい板前 口うるさい板前にも筋がいいとほめられる腕で・・・
548 下駄 下駄 下駄がハの字脱ぎちらされた。
555 洗い桶に さみどりのさやえんどうを洗い桶にどっぷりつけながら、
556 床柱 床柱を背に 恭一は床柱を背に、
570 四阿 四阿 また、築山に四阿が設けられ、
586 カラマツ 落葉松みたいな 落葉松みたいな、ひょろっとした先生が来てね・・・
597 柱を背に たいていは柱を背に、
600 下駄 下駄 裏口の下駄を突っかけた・
608 新太郎の部屋の襖を開けてみた。
608 襖を閉めた 志津代はほっと吐息を漏らして襖を閉めた。
611 板場 板場 板場には、
613 襖が開いて、 眉根をひそめた時、襖が開いて、
614 卓袱台 卓袱台 と、卓袱台の前にあぐらをかいた。
614 卓袱台 卓袱台 再び卓袱台の前に座ろうとしたが、
614 卓袱台 卓袱台 志津代は卓袱台の覆いを取った。
645 家の込み熊なもの間なのにねこみきん垣 萩の花が農家の家の垣に見事にしだれている。
645 木の股 木の股 わたしだって木の股から生まれたわけじゃないんだ。
645 カキ 柿の実 柿の実を指した。まだ青い柿の実だった。
645 カキ だ青い柿の実 柿の実を指した。まだ青い柿の実だった。
645 だ青い柿の実 柿の実を指した。まだ青い柿の実だった。
645 ハギ 萩の花 萩の花が農家の家の垣に見事にしだれている。
645 柿の実 柿の実を指した。まだ青い柿の実だった。
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