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  44. アオキ 1箇所
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  46. レンギョウ 1箇所
  47. トドマツ 1箇所
  48. デイゴ 1箇所
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幸田文の小説「木」に出てくる樹木や木製品

この小説の初出は1992年、文庫本におけるページ数は154ページ
ページ 元樹種 掲載樹種 掲載言葉
9 倒木 倒木 倒木の上はせまい
9 倒木 倒木 えぞ松の倒木更新
9 自然林 自然林 北海道の自然林では
9 エゾマツ えぞ松 えぞ松は倒木のうえに育つ
9 倒木 倒木 えぞ松は倒木のうえに育つ
9 むろん林のなかのえぞ松が
9 エゾマツ えぞ松 むろん林のなかのえぞ松が
9 倒木 倒木 倒木のうえに着床発芽したものは
9 エゾマツ えぞ松 えぞ松の倒木更新
10 大樹 大樹 北海道産の大樹の見本である
10 ナナカマド ななかまど 植えられたななかまどは
10 紅葉 紅葉 染めはじめたばかりの紅葉なので
10 モミジ もみじ もみじしはじめていた
10 エゾマツ えぞ松 えぞ松に逢えると
10 倒木 倒木 ああこれが倒木更新だ
10 東大演習林見学の便宜を
11 針葉樹 針葉樹 極わめつきをもつ針葉樹
11 精英樹 精英樹 それから精英樹
11 精英樹 精英樹 精英樹をきめるには
11 巨大な柱の群像だけである
11 樹海 樹海 二日目は”樹海”の碑のある
11 広葉樹 広葉樹 広葉樹を見る
12 見上げる梢は枝を
12 マツ えぞという大きな地名を冠にかち得ているこの松は
12 倒木 倒木 倒木更新とはどんなうっかり者にも
12 見上げる梢は枝を
12 木はどれも肌をぬらしており
12 木の脚 木の脚ばかりなのだ
12 倒木 倒木 えぞ松の倒木更新である
12 エゾマツ えぞ松 えぞ松の倒木更新である
12 森林 森林 森林の静寂に従って
12 木の脚 木の脚ばかりを見る始末になる
13 木の幹 もと倒れた木の幹の
13 この木、何年くらいしてるんでしょう
13 マツ 松の挨拶だったろうか
13 倒木 倒木 まごうかたなき倒木だった
14 木のからだにふれたのではない
14 樹皮 樹皮 これが元の樹皮だ
14 木の肌 木の肌の上は
14 細根 細根 細根は倒木の亡骸の内側へ入って
14 かつての木の姿である
14 倒木 倒木 そっと倒木の上の
14 倒木 倒木 細根は倒木の亡骸の内側へ入って
15 木片 木片 木片とはいえぬ
15 木は横には裂けにくいという
15 倒木 倒木 倒木上の生存競争に落伍して
15 木の障りになるものは
16 現在の樹は
16 古株 古株 古株は残っていた
16 この木ある故に
16 古株 古株 この古株を大切にし
16 古木 古木 腐朽古木の姿が残っていた
16 太根 太根 太根を何本も地におろして
16 エゾマツ えぞ松 えぞは育っています
16 根株 根株 根株のうえにも
16 倒木 倒木 倒木と同じ理屈で
16 倒木 倒木 倒木更新とわかる一列が
16 若木 若木 若木も五十年やそこらでは
16 たぶん風倒の木の株だろうという
16 古株 古株 容赦もなく古株をさいなんで
17 林じゅうがぬれているのに
17 この新しい木、これもただ生きているんじゃないんだ
17 この古い木、これはただ死んじゃいないんだ
17 シンジュ 新樹 新樹が寒気をさえぎるのか
17 古木 古木 古木が温度をもつのか
17 古木 古木 古木の芯とおぼしい部分は
17 太根 太根 太根の間に赤褐色の色が
17 この木をみて
17 古木 古木 古木の乾きをとらえたものだったろうか
18 富良野の林中には
18 エゾマツ えぞ松 えぞ松は一列一直線一文字に
18 マツ その松たちは真一文字に
18 倒木 倒木 えぞ松の倒木更新があって
18 木というものは
18 広葉樹 広葉樹 広葉樹の黄色い
18 木の秘めた感情は
18 エゾマツ えぞ松 えぞ松の倒木更新があって
19 ザクロ 遠柘榴 みごとな柘榴の花に逢ったとか
19 イチョウ 公孫樹 公孫樹がきれいに染まらないとか
20 花の木実の木と
20 枯葉 枯れ葉 枯れ葉になって
20 木の葉 木の葉のあてっこをさせた
20 花の木実の木と
20 ツバキ 椿 桜も椿も三本ずつあって
20 サクラ 桜も椿も三本ずつあって
20 カキ 柿も三本
20 木の姿花の姿が目にしみたといえる
20 めいめいに木が与えられていた
20 木や草に親しんでいた
20 植溜 植溜 植木屋の植溜もいくつかあったし
20 木の姿花の姿が目にしみたといえる
20 植木屋 植木屋 植木屋の植溜もいくつかあったし
20 木の葉 木の葉をとってきて
20 ミカン 蜜柑 だから蜜柑も三本
21 羽状複葉 羽状複葉 羽状複葉の一枚を
21 かがまった芽でさえ
21 まだ葉にひらいていない
22 アンズ あんず あんずの花と桃の花はどこがちがうか
22 ネコヤナギ ねこやなぎ いぬえんじゅ、猫やなぎ、ねずみもち
22 ネズミモチ ねずみもち いぬえんじゅ、猫やなぎ、ねずみもち
22 イヌエンジュ いぬえんじゅ いぬえんじゅ、猫やなぎ、ねずみもち
22 モモ 桃の花 あんずの花と桃の花はどこがちがうか
22 花底 花底 花底をなめてみれば、どんなにかぐわしい蜜を貯えていることか
22 花を裂いて
22 ミカン みかんの花 みかんの花は匂いがいいばかりではない
22 花の話木の話をしてくれた
22 花の話木の話をしてくれた
23 フジ 藤を藤をと私がせがむので
23 フジ ふじの花 ふじの花も印象ふかかった
23 ミカン 蜜柑の花 虻のむらがる蜜柑の花には
23 フジ 藤を藤をと私がせがむので
24 フジ 藤の花 ただ藤の花を見ていただけなのに
24 フジ 父の藤を書いた随筆をみて
25 フジ 藤というものがそのような
26 一重の花の椿が一本
26 レンギョウ れんぎょう ばさけた連翹がひと株
26 シイ 隅に椎が一本
26 ツバキ 椿 一重の花の椿が一本
26 アオキ 青木 青木といった類が
26 ヤツデ やつで 八ツ手だとか
26 草木 草木 草木のある土地にいたのだが
26 カナメモチ かなめもち かなめもちが一本
27 サカキ さかき 榊をくれたり
27 植木屋 植木屋 植木屋さんとはなしをした
27 水を打たれた枝や葉は
27 水を打たれた枝や葉は
27 草木 草木 草木へ関心をもたせる
27 植木 植木 縁日の植木をみせておくのも
27 芭蕉 芭蕉 芭蕉をもってきたり
27 枯れていく木を
27 木屑 表土の植に木屑や石くれが
27 木を買って植えようとは思わない
27 ドウダンツツジ どうだん どうだんがきたり
27 植木 植木 人々は植木や鉢ものを
28 フジ 藤の鉢植えだった
28 フジ 藤でなくても
28 サンショ さんしょ さんしょの葉としらすぼしを
28 サンショ 山椒 大下落の山椒だった
28 老木 老木で、あすあさってには咲こうという
28 娘の好む木でも
28 植木市 植木市 春、植木市がたつ
28 サンショ 山椒 山椒でも子供は無邪気に喜んでいた
28 サンショ 山椒 小さい山椒の木を取った
29 モミジ もみじ 蔦からもみじへ
29 スギ 松へ杉へと関心の芽を
29 マツ 松へ杉へと関心の芽を
29 藤から蔦へ
29 フジ 藤から蔦へ
29 好む草なり木なりを買ってやれ
29 蔦からもみじへ
30 棘(とげ) 棘は容赦なく刺した
30 草木 草木 草木をいとおしまぬ女が
30 誰のためにあがなった木だろうと
30 鮮緑の葉は揉めば
30 貧弱な木だが
30 サンショ 山椒 買い与えた山椒が
30 枯枝 枯れ枝 庭木の枯れ枝を一本切るにさえ
31 フジ あの藤のときの侘び心でもあり
31 フジ ふじ 自然のままにある富士でなく
31 一枝についている花でも
31 一枝 一枝についている花でも
31 美事な花をつけていた
31 フジ かばわれている藤である
31 フジ 古藤といわれる花を見て歩いた
31 フジ 藤の花 藤の花をたずねたい
31 芽をいとおしむ気をもったことだった
31 木を育てようとする人だった
31 娘の夫は花を好み
31 古藤といわれる花を見て歩いた
32 根まわり何十尺と数える太さもさることながら、その形状のおどろおどろしいのには、目が圧迫された
32 フジ 園の藤、棚の藤というと
32 フジ 園の藤、棚の藤というと
32 フジ 藤波というが、風がわたればまさに波とみえる
32 植木市 植木市 植木市のなかで
32 花が藤だったからのせいもあろうか
32 フジ 花が藤だったからのせいもあろうか
32 フジ 千年の古藤というからには
33 フジ 藤の強さにしばられたのだろうか
33 フジ 古い藤、若い藤の
33 フジ 古い藤、若い藤の
34 ヒノキ 八月の檜は
34 ヒノキ どの檜もどの檜もが
34 ヒノキ どの檜もどの檜もが
34 ヒノキ その場の檜は
34 木がこんなふうに気を吐くものとは
34 木の持ついのちの勢いというか
34 いつも見る木とは
35 ヒノキ 檜のような
35 ヒノキ 秋と夏では、檜の様子は
35 ヒノキ 檜を見にきているのだが
35 木立 私たちは木立のちょっと途切れた
35 樹木 樹木 これは樹木になんの関心ももたない
35 山森 山森 山森をよく知る人に
35 木の一面にはじめて出会した
36 ケブリ けぶり けぶりにも持ってはいなかった
36 ヒノキ 秋の檜の尋常さは
36 ヒノキ 夏の檜は、とにかく静かになどしてはいない。音をたてて生きている、といった姿だ
36 大樹 大樹 大樹は大きく丈高くて
36 ヒノキ 檜は尋常であった
36 ヒノキ 秋の檜からは
36 ヒノキ 夏の檜は見るからに
36 この意欲的な木を見て
37 マツ 松とはいわない
37 マツ 首つり松などと呼ばれる
37 マツ ヒネコビまつ たとえばヒョロ松ヒネコビ松であっても
37 ヒョロマツ ヒョロまつ たとえばヒョロ松ヒネコビ松であっても
37 マツ 日本の国は松の国とならい
37 松竹梅 松竹梅 松竹梅を教えられ
37 マツ はじめに松というのが多いようである
37 ヒノキ 杉、檜、桜で、順序はまちまちである
37 スギ 杉、檜、桜で、順序はまちまちである
37 ヒノキ 掟が檜で効いたには意外だった
37 木がだますのではないが
37 針葉樹 針葉樹 針葉樹にも四季があることは
37 広葉樹は裸の枝に青く芽吹き
37 広葉樹 広葉樹 広葉樹は裸の枝に青く芽吹き
37 マツ 子供の好奇心をよせる松もあった
37 サクラ 杉、檜、桜で、順序はまちまちである
38 マツ 松と数えないのも
38 枝葉 枝葉 枝葉をもっている檜
38 ヒノキ 立っている檜
38 ヒノキ 生きている檜
38 ヒノキ 檜が優良材だということは
38 ヒノキ 檜など夢のまた夢なのだから
38 ヒノキ 若い人は檜という
38 ヒノキ 枝葉をもっている檜
38 マツ 松など太刀打できずに
38 枝を選ぶような
38 マツ 栄養出張の松など惜しむ心はないし
38 マツ 松はなじみだった
38 材、という点で知っているのは
39 ヒノキ 檜の木肌は白くて艶がある
39 カンナ屑 かんな屑 檜はかんな屑さえ
39 ヒノキ 檜はかんな屑さえ
39 大工 大工 ある大工さんが
39 いい性格をもって生まれている木なのだった
39 木肌 木肌 檜の木肌は白くて艶がある
39 通直 通直 通直である
39 ヒノキ 良質の檜はどこの国へ出しても
39 木材業 木材業 木材業の人にきくと
39 良材 良材 ながく良材ばかりを手がけ
39 木材 木材 各国の木材をも扱っている
39 木目 木目 木目が美しい
40 ヒノキ 檜のあまりに揃った
40 ヒノキ 檜には欠点一つないんでしょうか
40 ヒノキ 檜とはそれほどまでに良い木なんですか
40 良木 良木 こんな良木があることは
40 檜とはそれほどまでに良い木なんですか
41 ヒノキ 檜特有の樹皮は谷のしめりを吸って
41 樹勢 樹勢 樹齢といい、樹勢といい
41 太さをもった木が
41 樹齢 樹齢 樹齢といい、樹勢といい
41 この木が指し示されたのか
41 樹皮 樹皮 檜特有の樹皮は谷のしめりを吸って
41 老樹 二本立の老樹をさした
41 よくない木も多いものですよ
41 優秀な木は少なくて
41 ヒノキ 檜にさからってみたくなるのも
41 ヒノキ 檜にもピンからキリまで
41 下枝 下枝はなく
42 この木は材にしても
42 太根 太根 その木の太根であった
42 その木の太根であった
42 ヒノキ 檜にもピンもキリもあるんです
42 この木は材にしても
42 樹皮 樹皮 木の樹皮には
42 木の樹皮には
42 木の性質を
42 上材 上材 上材はとれません
43 木自身のからだに書かれているし
43 ヒノキ その檜は、生涯の傾斜を背負って
43 森林 森林 同行の森林の人は教えてくれた
43 並びたつ二本の木の、一方はまっすぐに立ち、一方はかしいでいるのを
43 その木の周辺の事物が裏書きをしている
43 木はめいめい
43 履歴書があるように、木にもそれがある
43 木はものをいわずに生きている
43 梢に頂いた細葉の黒い繁みを
43 細葉 細葉 梢に頂いた細葉の黒い繁みを
44 木のからだに書いてある履歴書から
44 まだこの木が子供で弱々しかった頃
44 木々 木々 もっと大きい木々が
44 頭を塞がれたこの木も
45 木の履歴書のそうした読み方をきくと
45 日照を阻害されている木が
45 変形の個所をもつ木は珍しくない
45 苦患の記録をつけた木は沢山あるのだった
45 老木 すぐそばにあった老木が
45 木の履歴書と周囲の情況を
45 この木のところだけ
45 木の生きていく苦しみと
46 木が立木ではなくなって
46 アテ アテ アテを劣等といって
46 製材業 製材業 製材業が多くて
46 林業 林業 この土地は林業
46 木の身になってごらんなさい
46 立木 立木 木が立木ではなくなって
46 立木 立木 木が立木で生きていた時はね
46 木が立木で生きていた時はね
46 木は折れも倒れもせずに
46 アテ アテ それをアテと呼んで
46 内側も木の組織がムラになって
46 材とするとき
47 アテの木ばかりが
47 大樹 大樹 大樹ときわめつきのある良い木があります
47 大樹、というのとエリートの木というのと
47 大樹 大樹 大樹、というのとエリートの木というのと
47 大樹ときわめつきのある良い木があります
47 アテ アテ 気楽にのんびりして見えるアテは
47 アテ アテ アテがどんなふうに
47 アテ アテ アテの木ばかりが
47 林の道を進んだ
47 アテ アテ アテはどれも醜さをさらしたまま
48 向う側の林だった
48 大樹 大樹 今見てきた大樹の残像があって
48 もっといい気分の林もあります
48 粒をそろえていい木が囲っていた
48 大樹 大樹 その大樹はきわめつけだけあって
48 いわばお供の木というのが
48 斜に傾いだ木がない
48 その林がそれほどいいというのがわからず
49 細丸太 細丸太 皮つきのままの細丸太を
49 アテ アテ エリートにもアテにもない
49 ヒノキ ごみのように見える檜の子は
49 実生 実生 檜の実生が、センチにもならぬ
49 ヒノキ 檜の実生が、センチにもならぬ
49 丸太 丸太 並べた丸太と丸太の窪みに
49 丸太 丸太 並べた丸太と丸太の窪みに
49 こういう林が私たちには一番
49 すべての階層がこの林では揃って
49 そして幼い木と
49 青年少年の木と
49 老樹と、中年壮年の木と
49 老樹 老樹と、中年壮年の木と
49 この林は元気です
49 いい気持に眺められる林なんです
50 アテ アテ 二度とアテがどう悪い木なのか
50 アテ アテ 私がアテをかわいそうがる故に
50 アテ アテ アテの背負わされた業を
50 二度とアテがどう悪い木なのか
50 アテ アテ アテの葉をつきとめようとしているのだ
50 アテ アテ アテの背負わされた業を
51 サクラ 桜もみじが散りかかり
51 針葉樹の暗い林が
51 製材 製材 製材の音響と
51 針葉樹 針葉樹 針葉樹の暗い林が
51 製材 製材 製材特有のキーンという
51 製材所 製材所 製材所では作業場の
51 アテ アテ アテを哀れといわれれば
51 材木 材木 材木だとしか思わないから
51 アテ アテ アテなんて
52 アテ アテ アテであるしるしである
52 木は一度傷をうけると
52 木は中心から肥え育つものでなく
52 木というものが
52 アテ アテ アテの木というものが
52 樹芯 樹芯 樹芯が、思いのほかの
52 製材 製材 製材デッキに乗せるばかりに
52 材はすでに樹皮を去り
52 樹皮 樹皮 材はすでに樹皮を去り
52 年輪 年輪 新しく年輪をふやすことによって育つ
52 片寄 片寄 片寄ったところにあるのを見た
53 アテ アテ材 アテ材が素人目には
53 良材 良材 良材とさして目立つ
53 無傷の木と同じく
53 木も当然そうする
53 製材 製材 簡単にいえば製材は
54 アテ アテ それにアテは、裂けることもあるし
54 アテ アテ アテは猛々しいのかと
54 アテ アテ アテのあばれはなかった
55 材はもうだいぶ切りとったから
55 材は勝手に後退は
57 スギ この杉に逢いたくて
57 木に逢いに行くのなど
57 スギ 縄紋杉 縄紋杉に逢うことができて
57 なるほど木は
59 スギ 屋久杉 屋久杉がいかなるものかということも
59 営林署 営林署 営林署の人にごちゃごちゃと
59 二千三千年の木があるというからには
59 スギ 小杉 小杉という柄ではない
59 スギ 小杉 小杉といって私が思うものは
59 大木 これは大木というのが常識だろうに
59 スギ 小杉 同時に小杉の小の字には
59 スギ 小杉 屋久杉と小杉をわけるとは
59 スギ 屋久杉 屋久杉と小杉をわけるとは
59 スギ 小杉 千年以下は小杉という
59 樹齢 樹齢 樹齢千年以上のものにしかいわない
59 スギ 屋久杉は、屋久島に生息する杉のどれをさす呼名ではない
59 スギ 屋久杉 屋久杉は、屋久島に生息する杉のどれをさす呼名ではない
59 二百三百年の木は
60 杉ばかりの林だと思うが
60 混交林 混交林 混交林はうつくしかったし
60 スギ 杉ばかりの林だと思うが
60 自然休養林だった
60 スギ ヤクスギ ヤクスギランドと名付けられた
60 スギ 屋久杉 屋久杉を鑑賞できるようにと
61 営林署 営林署 熊本営林局の方が案じて
61 スギ 屋久杉 屋久杉を近々と見た
62 立上がったところからが木になる
62 老木 老木をみるたびに
62 若い木は土をはなれた部分からが木だ、
62 若い木 若い木は土をはなれた部分からが木だ、
62 正しくは木と根の境は
62 正しくは木と根の境は
62 根と木はもともと一つに
62 根と木との際をきめるのは
62 根と木との際をきめるのは
62 木は一生、住居をかえない
62 細根は木という仕組みの
62 細根 細根 細根は木という仕組みの
62 根の先先は
62 根と木はもともと一つに
63 木か根か
63 ひっくるみが木なのか
63 スギ 杉を通りぬけていく
63 スギ 杉へ雨を置いていくのか
63 スギ いまの杉の全姿が
63 若木 若木 若木は土際から
63 木または幹なのか
63 すると根である
63 根張りという言葉もきこえていたが
63 木か根か
63 幹というには少し違うようだ
63 木または幹なのか
64 森林 森林 森林トロに乗りついで
64 木々 木々 木々と突抜いて立つ
64 スギ 雨は杉へのお届けものなのだ
64 巨木 巨木 屋久の巨木がみえる
65 大木 円い幹をもつ大木である
65 木々 木々 ここの木々の現在は
65 木々 木々 木々もまた人なれがしているとわかる
65 高木 高木 高木のてっぺんに
65 ウィルソン株 ウィルソン株 ウィルソン株へついた
65 こういう木は見ているうちに
65 切株 切株 切株は無事で残っている
65 ウィルソン株 ウィルソン株 ウィルソン株はウィルソンが
65 スギ 屋久杉 屋久杉は油の多いせいで腐りにくいから
65 樹木 樹木 樹木もなにも見ず
65 スギ 小杉 みごとな小杉が何本も並んでいる
66 スギ 縄紋杉 縄紋杉は、正直にいうと
66 スギ これが杉かと疑うような
67 スギ 杉は丈高くまっすぐで
68 スギ この杉は、なにか我々のいまだ知らぬものに
69 スギ 杉皮 杉皮はやや不規則な
69 スギ 屋久杉の杉だった
69 スギ 屋久杉 屋久杉の杉だった
69 スギ この老巨杉は、姿は武骨なのに
69 スギ 大王杉 大王杉と呼ばれるものに譲る
70 スギ 巨杉 あの巨杉をどう考えたらいいか
70 銘木店 銘木店 東京の銘木店が
70 屋久 屋久 屋久の材だが
70 屋久の材だが
71 スギ 諸処方々の杉も見たことがないのである
71 スギ 縄紋杉 縄紋杉は目からも心からも
71 スギ 巨杉 純粋にこの巨杉をたぐいなきもの
71 材としても充分に
72 スギ 長命の大きな杉が
72 それらの木は邪魔になるから
72 スギ 屋久杉 屋久杉と呼ばれるまでの
72 スギ いったい杉にとっての
72 巨木 巨木 これでよく巨木に育ち
72 スギ 屋久杉 総じて屋久杉と呼ばれる
73 苗圃 苗圃 営林署の苗圃をみせてもらった
73 山林 山林 今度は山林に移し植えるが
73 営林署 営林署 営林署の苗圃をみせてもらった
73 スギ 屋久杉 ともあれ屋久杉は
73 植林 植林 署員で植林を担当した人が
74 スギ つまり杉なのである
74 森林 森林 森林の人たちはちがう
74 本葉 本葉 本葉になったばかりの苗が
74 本葉になったばかりの苗が
74 針葉樹 針葉樹 どれも針葉三本を
75 木は着物をきている
75 エゾマツ えぞ松 どれがえぞ松だか
75 針葉樹林 針葉樹林 針葉樹林を走りのぼる
75 エゾマツ えぞ松 北海道へえぞ松を見に行ったとき
75 マツ 松は亀甲くずし
75 スギ 杉はたて縞をきている
75 スギ 縄紋杉 縄紋杉もたて縞だった
75 スギ 杉はたて縞のきものを着ている
75 ヒメシャラ ひめしゃら ひめしゃらは無地のきものと思う
76 樹皮 樹皮 樹皮をきものとして見た立てれば
76 マツ まつ王 松王梅王桜丸の、松王の
76 樹皮 樹皮 樹皮の色を肌をと
76 梢ばかりをと
76 木綿 木綿 木綿一つにもいろいろあるのと同様
76 木の装いであり
76 高いところにある葉や花にだけ
76 高いところにある葉や花にだけ
76 葉っぱ あなたは梢の葉っぱばかり見るから
76 あなたは梢の葉っぱばかり見るから
76 スギ 若杉 若杉に出逢って
77 マツ 松は厚い着物なのである
77 マツ 自然の松にもしばしば
77 スギ 杉や松のような裂け目
77 マツ 杉や松のような裂け目
77 大きな木ほど、しぼが高いようだ
77 イチョウ イチョウ いちょうの着物は
77 マツ まつ王 ついでながら松王の髪は
77 マツ 松の着衣はよごれ色であり
77 マツ 松の枝 黒地に雪持の松の枝で
77 樹皮 樹皮 樹皮はいわゆる松皮で
77 マツ まつ王 松王の衣装は
78 ツバキ 椿 ばくちのき、かごのき、すずかけのき、ひめしゃら、夏つばきなど剥げる肌をもっている
78 黄いろい葉がくっきりと
78 スギ 杉の縞も、松の模様も
78 マツ 杉の縞も、松の模様も
78 スズカケ すずかけ すずかけのきなど、美しいと思う
78 それでも木の根もとを見ると
78 それでも木の根もとを見ると
78 スズカケ すずかけ ばくちのき、かごのき、すずかけのき、ひめしゃら、夏つばきなど剥げる肌をもっている
78 カゴノキ かごのき ばくちのき、かごのき、すずかけのき、ひめしゃら、夏つばきなど剥げる肌をもっている
78 バクチノキ ばくちのき ばくちのき、かごのき、すずかけのき、ひめしゃら、夏つばきなど剥げる肌をもっている
78 幹のしぼが黒く引きしまって
78 ヒメシャラ ひめしゃら ばくちのき、かごのき、すずかけのき、ひめしゃら、夏つばきなど剥げる肌をもっている
78 木々 木々 ぶちぶちの衣装をきている木々がある
79 スズカケ すずかけ すずかけは織りの深味がない代り
79 サルスベリ 縞さるすべり 縞さるすべりなどは
79 幼い時は丸い葉が
79 ヒメシャラ ひめしゃら ひめしゃらも剥げる木だが
79 ひめしゃらも剥げる木だが
79 若木 若木 若木のうちは
80 大木 大木になるとやはりぽかっとした
80 木の幹 木の幹を雨水が
80 素肌のような幹を
80 樹木園 樹木園 箱根の樹木園には
80 若木 若木 とにかく若木はぶちぶちではない
80 赤い幹が太さをみせて
81 この木にはじめて逢ったのは
81 木は季節を誤りなく知っているから
81 いま伐られる木の、このいとなみ
82 ヒメシャラ ひめしゃら ひめしゃらという木は
82 ひめしゃらという木は
82 水と緑のある木といえる
83 純林 純林 そこは純林の、一斉の芽吹きになる
83 カエデ 楓の芽吹きを見たく思った
83 芽吹キ 芽吹き 楓の芽吹きを見たく思った
83 新緑 新緑 静岡へ走る車窓の新緑新緑は
83 芽吹キ 芽吹き そこは純林の、一斉の芽吹きになる
83 カエデ 楓の類の芽吹きは
83 新緑はどの木もきれいだが
83 純林 純林 楓の純林があるということを
83 カエデ 楓の純林があるということを
83 新緑 新緑 静岡へ走る車窓の新緑新緑は
83 芽吹キ 芽吹き 楓の類の芽吹きは
84 花の、葉の、いのちのはじまりには
84 新緑 新緑 車窓の新緑は
84 新緑 新緑 新緑では見やる目になって
84 新緑 新緑 だから新緑になってしまうと
84 葉の、はじまりというか
84 カキ 柿は柿の緑を伸ばして
84 カキ 柿は柿の緑を伸ばして
84 花の、葉の、いのちのはじまりには
84 ケシ けし けしの花が冠りものを脱ぐ
84 葉はたゆいたいながら
84 蕾が花に、芽が葉になろうとする時
84 蕾が花に、芽が葉になろうとする時
84 蕾が花に、芽が葉になろうとする時
84 蕾が花に、芽が葉になろうとする時
84 ひろがろうとする葉に一番心を
84 新緑 新緑 花よりも新緑が好きだという
84 花よりも新緑が好きだという
84 カキ 柿の葉はうつむきの姿勢で
84 ケシ けし けしの赤を開き
85 カエデ 楓の芽吹きこそ
85 若葉 若葉 みんな若葉を着た山である
85 芽吹キ 芽吹き 楓の芽吹きこそ
86 ツガ ツガ ツガ等にまじって
86 アカヤシオ アカヤシオ アカヤシオの花がいまちょうど
86 葉だけの時季
86 落葉 落葉して枝だけの時季に
86 落葉して枝だけの時季に
86 フジ すこし藤色がかった濃いピンク
86 葉はあとから出る
86 針葉樹 針葉樹 針葉樹の重くるしい青のあいだに
86 アカヤシオ アカヤシオ アカヤシオというが
87 木ぶり、木の配りにもあろうし
87 葉をもち、花に実になり
87 葉をもち、花に実になり
87 葉をもち、花に実になり
87 裸木 裸木 裸木を眺める次第になったが
87 人の気持を平安にする林だと思った
87 楓という木のもつ性質かもしれない
87 木ぶり、木の配りにもあろうし
87 林へ入るといつのまにか
87 林はすくなくも
87 カエデ 林の楓はオオイタヤメイゲツで
87 カエデ 楓はまだすっかり裸の姿で立っていた
87 カエデ 楓という木のもつ性質かもしれない
87 林の楓はオオイタヤメイゲツで
87 樹齢 樹齢 大樹の樹齢から推して
87 オオイタヤメイゲツ オオイタヤメイゲツ 林の楓はオオイタヤメイゲツで
87 大樹 大樹 大樹、中樹をまぜて
87 中樹 中樹 大樹、中樹をまぜて
87 純林 純林 純林のせいか
87 大樹 大樹 大樹の樹齢から推して
87 幼葉 幼葉 幼葉も掌をのばしており
88 林を出抜けると
88 大樹 大樹 大樹中樹で成り立っていて
88 中樹 中樹 大樹中樹で成り立っていて
88 新しい芽は育たないとのことだった
88 実をふり播いても
88 カエデ 楓はどれほどたくさん
88 林の下にクマ笹が茂っていたこと
88 カエデ 楓はそこまで
88 衣装をつけるほどの木だから
88 小枝 小枝 見上げると、大枝小枝が
88 大枝 大枝 見上げると、大枝小枝が
88 大樹 大樹 大樹のくせに裸のからだつきにどこか女っぽさ
88 楓は女性の好く木だと
88 カエデ 楓の裸は
88 カエデ 楓は女性の好く木だと
88 若木 若木 若木はともしかった
88 見立のいい木だった
89 樹種 樹種 他の樹種に先がけて根を据える
89 他の樹種に先がけて根を据える
89 ヤナギ アキグミやヤナギがもさもさと茂っていた
89 木は強いのだろうか
89 木々 木々 ほかの木々に取って伐られて
89 木はけなげに思える
89 アキグミ アキグミ アキグミやヤナギがもさもさと茂っていた
90 アキグミ アキグミ アキグミのもっさりした姿を
90 アカヤシオの艶冶な花と一緒に
90 アカヤシオ アカヤシオ アカヤシオの艶冶な花と一緒に
90 グミ グミ 私はグミをあわれにおもわずにはいられず
91 立木 立木 立木を第一のいのちとするなら
91 ここにいう木は
91 木の死んだのも見ておいてやって下さい
91 死んだ木と木の死んだのと
91 生きている木ばかりではなく
91 材を簡単に死物扱いにするのは
91 材は第二のいのちを生きているのであり
91 死んだ木と木の死んだのと
91 材は材の生きかた
91 立木 立木 立木は立木の生きかた
91 立木 立木 立木は立木の生きかた
91 材のことで
91 立木 立木 立木の木のことではなくて
91 木は生きている
91 材は材の生きかた
91 立木の木のことではなくて
92 マツ 松は松、杉は杉とはっきりわかる
92 マツ 松は松、杉は杉とはっきりわかる
92 スギ 松は松、杉は杉とはっきりわかる
92 スギ 松は松、杉は杉とはっきりわかる
92 終焉した木を
92 棟梁 棟梁 棟梁は木の死んだのと呼ぶのかと思う
92 棟梁は木の死んだのと呼ぶのかと思う
92 腐朽材 腐朽材 朽ち木、腐れ木、腐朽材、廃材、どれもぴたりとしない
92 あるいは死んだ木というのかとも思う
92 ヒノキ 杉、松、檜の取外しの古材で
92 マツ 杉、松、檜の取外しの古材で
92 スギ 杉、松、檜の取外しの古材で
92 死んだ木といったので
92 廃材 廃材 朽ち木、腐れ木、腐朽材、廃材、どれもぴたりとしない
92 古材 古材 杉、松、檜の取外しの古材で
92 腐レ木 腐れ木 朽ち木、腐れ木、腐朽材、廃材、どれもぴたりとしない
92 朽木 朽ち木 朽ち木、腐れ木、腐朽材、廃材、どれもぴたりとしない
92 木の死んだの
93 またこの木を死んだのといい
93 倒木 倒木 材はもと立木、倒木も元は立木
93 立木 立木 材はもと立木、倒木も元は立木
93 材はもと立木、倒木も元は立木
93 林の中にはいると
93 先の木は生きているといい
93 倒木 倒木 平安に横たわる倒木を見たら
94 枯れ林 トド松の枯れ林があると
94 立木 立木 材はもと立木、倒木も元は立木
94 トトマツ トド松 トド松としては満足至極だろうし
94 サルオガセ サルオガセ サルオガセがゆらゆらし
94 立枯れの木に
94 立枯 立枯れ 立枯れの木に
94 トトマツ トド松 トド松の枯れ林があると
94 ハリモミ ハリモミ ハリモミの林を見たことがあるが
94 倒木 倒木 倒木は概して平安で
94 でもこれは材ではないが
94 倒木 倒木 倒木はずばりでいいけれど
95 トドマツ アオモリトドマツ アオモリトドマツを専攻する
95 棒状枯木 棒状枯木 まばらに立つ棒状枯木だった
95 トトマツ トド松 枯れトド松がだんだんに
96 その場の木には
96 樹木 樹木 樹木の終りの一つの型とすれば
96 枯死 枯死 ここも集団の枯死で名の高いところだ
97 木々 木々 死の木々もまた多く
97 木々 木々 生の木々はむろん縦に生き
97 若木 若木 若木が頭をそろえている
97 木の生死とは
97 若木 若木 若木にはほっとして心なごむ
98 若木 若木 若木が大きく現れていて
98 若木 若木 若木は希望
98 木の死などには
98 若木 若木 若木の繁栄には
98 葉の形がくし歯のようで
100 樹木 樹木 いろいろな樹木の
100 樹木 樹木 私は樹木へも林へも
100 スギ 屋久島の杉の風貌と
100 ヒノキ 木曾の檜のドラマ
100 樹木 樹木 樹木に逢い、樹木から感動をもらいたいと
100 樹木 樹木 樹木に逢い、樹木から感動をもらいたいと
100 樹木 樹木 樹木を見る気持が
100 私は樹木へも林へも
100 エゾマツ えぞ松 えぞ松のドラマ
101 植林 植林 すくすくと立並ぶ杉の植林に変りなく
101 ヤナギ 川添いの松や柳は
101 マツ柳 まつ柳 川添いの松や柳は
101 クス 楠にも変りはない
101 スギ すくすくと立並ぶ杉の植林に変りなく
101 樹木 樹木 森林も樹木も
101 森林 森林 森林も樹木も
101 それなのにどの木を見ても
102 広葉樹 広葉樹 そして広葉樹の葉は、緑が衰えて侘しい色をしていた
102 そして広葉樹の葉は、緑が衰えて侘しい色をしていた
102 木はまだ夏の名残りの中にいた
103 むしろ木こそが
103 木との交際ではない
103 樹木 樹木 樹木の新しい一面を
103 その枝々は葉をつけ
103 枝々 枝々 その枝々は葉をつけ
103 何やらの木があったのだが
103 樹木 樹木 樹木のせいだと思われる
103 木は口もきかず
104 木と土地の関係は
104 グミ ぐみ 柳やぐみはいさましい奴で
104 ヤナギ 柳やぐみはいさましい奴で
104 実生 実生 実生にきまっていると思うが
104 葉柳 葉柳 柳はもう黄ばんだ葉を落としはじめていて
104 ヤナギ 柳が目につく
104 草木 草木 他の草木に先駆けて
104 落葉 落葉のあとだったら
104 枝に葉のあるあいだに
104 枝に葉のあるあいだに
104 樹木 樹木 樹木の惑わしを
104 ヤナギ 柳はもう黄ばんだ葉を落としはじめていて
105 紅葉 紅葉 紅葉もあれば黄葉もあり
105 樹種 樹種 樹種はいろいろだが
105 針葉樹 針葉樹 よい程に針葉の濃緑もまじる
105 黄葉 黄葉 紅葉もあれば黄葉もあり
105 木々 木々 木々は標高の高い
105 紅葉 紅葉 紅葉の錦が
105 ヤナギ 柳を引き立てていることか
105 宿命的な縁である
107 モミジ もみじ もみじの美しさは格別であった
107 モミジ もみじ あのもみじにきっと馬鹿げた浮かれかたを
110 酒樽 酒樽 酒樽のことを思い
110 スギ すぎなり ついでまたすぎなりということを思い
110 木戸 裏木戸 裏木戸に佇んだままの
110 酒樽 酒樽 酒樽は、もと私の嫁ぎ先が
110 スギ 杉形 杉形という形へひびき
111 酒樽 酒樽 酒樽は、杉形には積まない
111 スギ 杉形 酒樽は、杉形には積まない
111 角形 角形 やはり角形に積み上げていく
111 立木 立木 杉の立木の姿のように
111 スギ 杉の立木の姿のように
111 スギ 杉形 杉形に積めば
113 杉は日本に古くからあった木で
113 スギ いちばん感動したのは、杉だった
113 いちばん人々の役に立ってきた木であり
113 スギ 杉は日本に古くからあった木で
113 スギ 杉という木の美しさの
113 スギ 杉はいまやむき出しになり
113 スギ これこそ杉の標本
114 スギ フィルムに見た杉の最後も
114 スギ 杉材 役に立つということだけを気にする人間ではなくて、杉形という言葉を
115 藁や木を燃したあとに
115 藁や木の灰もいわば燃えかすだし
116 木も草も人家もなく
116 木も草も 木も草も人家もなく
118 この木は鮮緑の葉に
118 目にたつ南国の木である
118 総状花序 総状花序 総状花序のまっ赤な蝶形花をつける
118 デイゴ デイゴ 道のほとりのデイゴへ目をやる
118 蝶形花 蝶形花 総状花序のまっ赤な蝶形花をつける
118 この木は鮮緑の葉に
120 山林 山林 被災山林へ案内してもらう段取にきめた
121 紅葉 紅葉 紅葉はやさしく納まっていた
121 紅葉 紅葉 毎年の紅葉をうっとりと
121 黄葉 黄葉 肥たごの蓋に休んでいた銀杏の黄葉も
121 イチョウ 銀杏 肥たごの蓋に休んでいた銀杏の黄葉も
121 紅葉 紅葉 いろは紅葉も
121 紅葉 紅葉 頂上の紅葉は
121 紅葉 紅葉 いま紅葉のまっ盛りという
123 山林 山林 山林の降灰は
123 灰まみれの木というか
123 紅葉 紅葉 針広のまじった紅葉であり
123 山林 山林 山林の被害がそれを
124 木々の葉へ枝へとへばりついた
124 大木 何の木かわからない大木が
124 何の木かわからない大木が
124 木々 木々 木々の間にまつわっていて
124 木々 木々 仲間の木々が重なりあって
124 木々の葉へ枝へとへばりついた
124 木々 木々 木々の葉へ枝へとへばりついた
124 林木 林木はもう相当な灰を
124 林状 林状 様子が違う林状である
124 広葉樹 広葉樹 広葉樹は、最初の礫を含む降灰によって
125 カエデ 青楓の枝を嫌だと思って
125 木は一面にたしかに強いものである
125 植物 植物 植物のヴァイタリティなどと
125 青葉 青葉 青葉の秋といったり
125 人はみな青葉の梢をみて
125 青楓の枝を嫌だと思って
125 広葉樹 広葉樹 広葉樹の青は
125 賑やかな木なのだ
125 濃緑 濃緑 もっさりと重なった濃緑の下陰は
125 カエデ 秋に青々としている楓の類などは
125 落葉 八月に落葉し
125 青葉 青葉 季節外れの青葉の茂りも不気味だった
125 青葉 青葉 人はみな青葉の梢をみて
126 ヤナギ 枝柳 裂け折れた柳の枝が
126 ワキ芽 わき芽 この木はわき芽が幹として
126 枝枝は肋骨そっくり
126 大きな弓になって
126 木の背丈だけの長さで
126 材としての価値には
126 この木はわき芽が幹として
126 木々 木々 木々はいま殆ど敗れたかにみえる
126 梢頭部がなくなっていた
126 針葉樹 針葉樹 針葉樹もまた悲劇だった
126 緑のおさな葉を立てていて
126 ヤナギ 裂け折れた柳の枝が
126 広葉樹 広葉樹 広葉樹の山は惨憺たるものだった
126 この木はわき芽が幹として
127 もっと木のそばへ行ってみたいんですが
127 カラマツ からまつ からまつだのに
127 枝枝は肋骨そっくり
130 木は生きている
130 材になった木が生きているとは思わなかった
130 鉋(かんな) 法隆寺の千二百年の昔の材に、ひと鉋あてれば
130 木は生きている
130 古材 古材 千二百年も前の古材を手にふれ
130 棟梁 棟梁 棟梁たちは、法隆寺の大修覆を
130 材になってからの命と、二度の命をもつものだ
130 立木 立木 木は立木のうちの命と
130 木は立木のうちの命と
130 法隆寺の千二百年の昔の材に、ひと鉋あてれば
130 私は緑の葉をもつ立木を、生きている木だと思い
130 立木 立木 私は緑の葉をもつ立木を、生きている木だと思い
130 私は緑の葉をもつ立木を、生きている木だと思い
130 立木としての生命を終ったあとの”材”をさす
130 立木 立木 立木としての生命を終ったあとの”材”をさす
130 立木 立木 大工さんのいう”木”は立木ではない
130 大工 大工 大工さんのいう”木”は立木ではない
130 大工さんのいう”木”は立木ではない
130 材になった木が生きているとは思わなかった
131 どんな良材、強材であろうと木には木の寿命があり
131 死んだ木の姿は
131 どんな良材、強材であろうと木には木の寿命があり
131 良材 どんな良材、強材であろうと木には木の寿命があり
131 木の死んだののことです
131 生きている木にはない
131 強材 どんな良材、強材であろうと木には木の寿命があり
132 スギ 檜と杉と松だった
132 スギ 杉は杉の面影を残して
132 スギ 杉は杉の面影を残して
132 ヒノキ はっきり檜は檜
132 マツ 檜と杉と松だった
132 ヒノキ 檜と杉と松だった
132 木というものは立派だ
132 生きている木ばかり見せて
132 木は生きている
132 ヒノキ はっきり檜は檜
133 木は切り、削り、掘って小さくするし
133 生きるも死ぬも木は立派だと教え
133 生きている木ばかりを見せて
133 実物を示して木の終りを教えられたことである
134 塔材 塔材 塔材のような大木を扱うのは
134 大木 塔材のような大木を扱うのは
135 大材 大材 一度大材を扱った若者は
135 よくよく木にやさしい人だったと思う
135 木はさりげなく、大工を育てている
135 大工 大工 若い大工を圧迫しているのではない
135 大材 大材 大材には何百年の年数をかけた
135 大材 大材 大材に気敗け
135 大材 大材 あんな大材をどうする気?
135 大工 大工 木はさりげなく、大工を育てている
136 並木 並木 こんな歯抜け並木じゃみっともなくて
136 サクラ 墨田川べりの桜は
136 枯木 枯木 年々に枯木もでて
137 巨木 巨木 古さのわかる巨木で
137 ずっと高い梢の先に
137 サクラ これが桜の木かと疑うばかりの
137 エドヒガン エドヒガン 樹種はエドヒガン
137 樹種 樹種 樹種はエドヒガン
137 サクラ 神代さくら 山梨県北巨摩郡の神代桜という
137 老木 老木の花を見た
138 根元 根元 そうした根元が梢に
138 若木の花をみると
138 若葉 若葉 若葉もまたうつくしい
138 サクラ 桜は、花はいうまでもないし
138 若木 若木 若木の花をみると
138 サクラ 神代桜は複雑な威力をもつ桜といえる
138 サクラ 神代さくら 神代桜は複雑な威力をもつ桜といえる
138 そうした根元が梢に
138 古木の根と根元
138 樹木 樹木 樹木本来の形にならないのか
138 桜は、花はいうまでもないし
138 この木もまさに年数知れずである
138 根元 根元 古木の根と根元
138 樹種 樹種 樹種は杉であれ
138 スギ 樹種は杉であれ
138 サクラ 桜であれ
138 クス 楠であれ
138 古木 古木 古木の根と根元
139 ヤナギ 目にしみて柳を見たのは
139 ネコヤナギ ねこ柳 多く枝垂れ柳、ねこ柳だと思う
139 ヤナギ 柳の芽吹きに
139 ヤナギ ねこ柳などはおもいにいけ花の材料として知られ
139 ネコヤナギ ねこ柳 ねこ柳などはおもいにいけ花の材料として知られ
139 並木 並木 町の並木にもあるが
139 ヤナギ 都会のものが柳として知っているのは
139 ヤナギ 柳も心にかかる木のうちの
139 ヤナギ 柳も心にかかる木のうちの
139 万朶 万朶 万朶の花をひろげる
139 若木 若木 ほんの若木のうちだけ
139 木が身にまとっている着物だ
139 ヤナギ 枝垂れ柳 多く枝垂れ柳、ねこ柳だと思う
140 ヤナギ 柳絮 柳絮の句を送ってきて
140 ヤナギ 柳絮 柳絮の舞い乱れる中にいる思いがして
140 ヤナギ 柳絮 柳絮という言葉だけでたくさんだった
140 ヤナギ その柳の群は
140 ヤナギ 柳絮 柳絮舞い、柳絮みだれて
140 ヤナギ 柳は心にかかる木になっている
140 ヤナギ 柳の本性なのだった
140 ヤナギ しだれ柳 しだれ柳のなよなよした姿は
140 先駆植物 先駆植物 なにしろ先駆植物だから
140 ヤナギ 柳は心にかかる木になっている
140 ヤナギ 柳絮 柳絮舞い、柳絮みだれて
141 苗木 苗木 苗木を植えると
141 この木が重視されはじめた
141 性質のいい木を作りだし
141 苗木 苗木 苗木を買付け
141 ポプラ ポプラ 明けてもポプラ
141 ポプラ ポプラ 暮れてもポプラと
141 ポプラ ポプラ ポプラはよく育ちあがった
141 ヤナギ 柳絮 あの柳絮である
141 樹種 樹種 日本はたくさんの樹種に恵まれているので
141 ポプラ ポプラ ポプラに一念をそそいで
141 ヤナギ 柳絮 柳絮は鮮明に敗戦の感情として
141 ヤナギ 柳と縁つづきのポプラの話をきいた
141 ヤナギ 柳に惹かれていくうちに
141 ヤナギ 柳絮 柳絮はどんなふうなものなのかも知らないが
141 ヤナギ 柳絮 柳絮の綾にかけて
141 ヤナギ 柳はいよいよ私をそそる
141 先駆植物 先駆植物 柳は先駆植物と教われば
141 ヤナギ 柳は先駆植物と教われば
141 ポプラ ポプラ 柳と縁つづきのポプラの話をきいた
142 ヤナギ 柳絮 柳絮のてんめんたる
142 ヤナギ 柳の荒地へ
142 サクラ 桜老樹の併せ持つ
142 ポプラ ポプラの葉 ポプラの葉を思い描いて
142 相手がものいわぬ木であったことが
142 苗圃 苗圃 日本の苗圃のうちの
142 ポプラ ポプラ ポプラに捧げた青春の情熱は
143 並木 並木 こちら側は並木になっているが
144 若木 若木 成長のよくない若木に
144 木造 木造 すっきりした形の木造の舟が
145 サクラ 桜の話をきかせてもらうのは
145 あんなにいた舟がいつ絶えたのか
145 あの木とこの木の違いを
145 植物 植物 そこは植物という根気のいる道を
145 植物 植物 私に植物のことを教えてくれる
145 サクラ 桜のことを教えてくれるのである
145 植物園の桜がいま花盛りだから
145 サクラ 植物園の桜がいま花盛りだから
145 植物園 植物園 植物園の桜がいま花盛りだから
145 梢を見るのと
146 シベ しべ しべだろうか
146 フサザクラ フサザクラ 桜ではないフサザクラを称えておぼえ
146 サクラ 桜ではないフサザクラを称えておぼえ
146 フサザクラ フサザクラ 木はフサザクラだった
146 サクラ サクラ サクラとは受取りかねる
146 この木はどんな気持をしているかなあと
146 フサザクラ フサザクラ フサザクラという名は
146 裸花 裸花 裸花で花被はなく
146 樹姿 樹姿 樹姿は特別どうということもないが
146 サクラ サクラ サクラという名がついているが
146 木はフサザクラだった
146 これからみせる一本の木は
146 サクラ これは桜ではないから
146 花被 花被 裸花で花被(かひへん)はなく
147 この老桜は毎年花の季節には
147 枝垂レ 枝垂れ 枝垂れさがる枝へ
147 ベニシダレ ベニシダレ ベニシダレの大樹である
147 枝垂れさがる枝へ
147 サクラ この老桜は毎年花の季節には
147 サクラ 滝ざくら 三春の滝ざくらがそれで
147 大樹 大樹 ベニシダレの大樹である
148 樹皮 樹皮 樹皮の朽ちて剥げる部分も
148 本来の木はたしかに肥ってみえる
148 木はひとりで肥ったり痩せたりして
148 新しい枝がでる
148 樹皮 樹皮 厚ぼったい樹皮をつきぬいて
148 木は細身になって
148 自然枯れ落ちる枝もあり
148 老木 こんな老木になると
148 木が肥えるいうほうは
148 この木はひとりで
148 巨木 巨木 何百年の巨木だから
148 この木の保護保存を長年てがけてきた方が
149 若枝 若枝 今年の若枝までの
149 木肌 木肌 ゴツゴツの木肌の中に
149 あの木をよくよく見れば、えらく老いたところから順々に
149 サクラ あの桜はふしぎな
149 浅みどりの葉をつけていたのを
149 若枝 若枝 若枝がしなやかに伸び
149 樹木 樹木 樹木とつきあえる人は
149 木一代のみんなが
150 老樹 老樹を見てあるく
150 木を見に行くと
150 どんな木に逢えるのだろう
150 マツ お寺の松
150 クス 田圃の中の楠
151 マツ 浜の松でもなし
151 マツ 老松 老松なのだと思う
151 マツ 小まつ この松がまだ小松であった頃は
151 マツ この松がまだ小松であった頃は
151 マツ 町なかの松だ
151 ふみ荒さないように柵をたて
151 樹木 樹木 樹木のいのちは
151 マツ 江戸川の松で
151 スギ 畑地の杉である
151 支柱 支柱 支柱をそえて
152 境内木 境内木 境内木だったというから
152 天性強い木でもあったろうし
152 草木 草木 その囲いの中の草木踏石まで
152 植エ 植え 移し植えられて
152 木々 木々 生きる木々は
152 クス この楠一本だけだそうな
152 クス くす 鈴鹿の松はこれまでの生活のうちの
152 江戸川の松をかしずかれている木とするなら
152 マツ 江戸川の松をかしずかれている木とするなら
152 ひとりでに木は
152 木々 木々 ほかの木々は多分
153 この木は田中に立っているが
153 その木の枝はどんなふうかという
153 その木の枝はどんなふうかという
153 第一にその木は何の木かときかれ
153 クス 楠は表情が多い。
153 大木 一本立の大木はすてきだといったら
153 クス 楠ということと
153 海の人の役に立ってきた木なのだ
153 クス 楠を目標にしたそうだ
153 木の葉 この木の葉は光るから
153 老木 老木だからかもしれない
153 葉が少し小ぶりのようにみえる
153 マツ 松とちがって
153 気持のいい木なのだ
153 この木は高くはっきりする
154 落葉 落葉はかけかまいなく屋根へおちる
154 老木 一本立の老木の話だった
154 クス もう一つは楠ということ
154 宮大工 宮大工 ある宮大工さんの話なのだが
154 クス 楠は大工にとっては
154 建築物 建築物 いい建築物の近くに植えるべきではないと思う
154 この木は葉数が多いし
154 無価値の木であり
154 ヒノキ 檜皮 檜皮はたまらない
154 この木は葉数が多いし
154 材としてはダメな木だという
154 どうか一本残った木をすてきとだけで
154 材としてはダメな木だという
154 木の側からいうなら
154 樹種 樹種 はじめに樹種をたしかめ
154 木の形態を見
154 同種の木の切株があるかないかに
154 良木 良木 良木良材をわざわざ
154 良材 良材 良木良材をわざわざ
154 野山に一本残った木の評価は
154 枝葉 枝葉 みごとに枝葉が茂っていて
155 樹勢 樹勢 樹勢さかんで若々しい
155 スギ 一本立の杉なわけだ
155 スギ 大杉 杉沢の大杉と呼ばれている
155 スギ 杉は福島県岩代というところ
155 やはりこの木も一本残った木であることは
155 クス また見上げる楠の梢は
155 屋根 屋根 楠の下の屋根は掃除がいる
155 クス 楠の下の屋根は掃除がいる
155 落葉時 落葉時 毎年の落葉時には
155 屋根 屋根 つまり楠の落葉は屋根へ水を含ませる役をする
155 落葉 つまり楠の落葉は屋根へ水を含ませる役をする
155 クス つまり楠の落葉は屋根へ水を含ませる役をする
155 また見上げる楠の梢は
155 やはりこの木も一本残った木であることは
156 大樹 大樹 大樹がどれだけ雨を保留するか
156 スギ 杉ももてなしてくれるし
156 老大樹 杉の老大樹が、ダイヤの装身具をつけて
156 スギ 杉の老大樹が、ダイヤの装身具をつけて
156 スギ 杉は全身の翠に
156 スギ 杉は枝も葉もちっとも揺らがず
156 スギ どこもかしこも雨は止んで陽がさしているのに、杉の下は針葉を伝って
156 杉は枝も葉もちっとも揺らがず
156 スギ 杉の下には、まだ雨が降っていたからである
156 スギ 杉の下へは行かれなかった
156 スギ 気がせいてすぐ杉のもとへ行った
156 針葉樹 針葉樹 どこもかしこも雨は止んで陽がさしているのに、杉の下は針葉を伝って
156 スギ こんな華麗な杉を見ようとは
157 樹木 樹木 多数の樹木が同時に
157 木のようにおとなしく
157 ヒノキ 崖の上の檜
157 木もそれを免れるわけにはいかない
157 樹脂 樹脂 樹脂が玉になって並んでいた
158 ネコヤナギ ねこ柳 猫柳のことを教わるつもりで
158 木材 木材 木材にかかわりある者は
158 ポプラ ポプラ 猫柳からポプラへ移ってしまった
158 ネコヤナギ ねこ柳 猫柳からポプラへ移ってしまった
158 ポプラ ポプラ ポプラは思ってもいなかった
158 きっとこの木の不仕合せが
158 ヤナギ 柳絮 毎年柳絮の舞う季節になると
158 ポプラ ポプラ ポプラを扱った方から
158 ポプラ ポプラ ポプラの話をきいてから
158 ポプラも不運な木だったと思う
158 ポプラ ポプラ ポプラも不運な木だったと思う
158 この木を好くわけではないのだから
159 ポプラ ポプラ 所員の仕事は起きるから寝るまでポプラ、ポプラ
159 ポプラ ポプラ イタリヤのポー河畔のポプラ並木だった
159 なにしろ木は生きものだし
159 ポプラ ポプラ 所員の仕事は起きるから寝るまでポプラ、ポプラ
159 ポプラ ポプラ ポプラは実にみごとに成長しており
160 植栽 植栽 ポプラ植栽熱はどんどんあがっていった
160 ポプラ ポプラ ポプラは軸木として適材なのである
160 軸木 軸木 ポプラは軸木として適材なのである
160 適材 適材 ポプラは軸木として適材なのである
160 ポプラ ポプラ ポプラの不運をどうしたらよかろう
160 樹木園 樹木園 樹木園のポプラをみんな伐りました
160 ポプラ ポプラ 樹木園のポプラをみんな伐りました
160 ポプラ ポプラ ポプラ植栽熱はどんどんあがっていった
161 ポプラ ポプラ 樹木園のポプラは
161 樹木園 樹木園 樹木園のポプラは
161 ポプラ ポプラ 材という名でよばれるポプラは
161 材という名でよばれるポプラは
162 東大材 東大材 東大材としるした
162 軸丈 軸丈 軸丈七本分プラスゆとり
162 伐ッテ 伐って 伐ってから一ヶ月ほどが
162 製材 製材 見学に行くから軸木として製材してみせてもらえないか
162 軸木 軸木 見学に行くから軸木として製材してみせてもらえないか
162 材のままのがあるのなら
162 材のまま残っているものもあるのか
162 軸木 軸木 材はもうみんな軸木に刻まれてしまったのか
162 材はもうみんな軸木に刻まれてしまったのか
163 ポプラ ポプラ ポプラに見届けたものは
163 人の介護の中にいたこの木は
164 軸木 軸木 軸木もともに
164 軸木 軸木 軸木は正四角
164 ポプラ ポプラ ポプラは名残りを惜しみに来た私へ
164 木も草も時期がおくれているが
164 木も草も 木も草も時期がおくれているが
164 ヤナギ 柳絮 柳絮はどうしたろう
164 ポプラ ポプラ ポプラはしなよく、ふりよく踊るものだ
中川木材産業のビジネスPRその8   当社設計・施工のフェンス・木塀(横張)の事例 ホームページはコチラです。 画像クリックで拡大(公開2018.8.1 更新2019年11月11日 )

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