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小説と木

樹種「サルスベリの素敵な文章

サルスベリの名前は、樹皮が滑らかで、サルでも滑りそうなためです。他の樹木とはすぐに区別かつきますね。花は1-3日しか咲かないのですが次々と咲くので、長い間咲いているように見えます。

以下に面白い、素敵、綺麗な表現のあるものをピックアップします。サルスベリに関する情報と写真はコチラ

森鴎外 の「鶏」
百日紅の花の上に、雨が降ったり止んだりしている。(98頁)
夏目漱石の「吾輩は猫である」
この百日紅が散るまでに美学原論と云う著述をすると云うから、(147頁)
太宰治 の「彼は昔の彼ならず」
百日紅の幹が夕日に赤くそまりはじめたころろ、ようやく帰って来た。(225頁)
夕闇がせまっていて百日紅の幹だけが、軟らかに浮きあがって見えた。(237頁)
百日紅の木々の股からささくれのようなひょろひょろした若葉を生やしていた。(238頁)
宮尾登美子の「寒椿」
百日紅の花が炎と紛(まが)うほど赤かったのを今でもずっと忘れないでいる。(334頁)
サルスベリの花 サルスベリの木

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