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小説と木

樹種「モモ」の素敵な文章

モモは樹木よりも果実として有名で、昔から親しまれてきました。ことわざにも多く引用されています。四文字熟語にも果物としては最も多く使われてきています。 また桃の花」は春の季語にもなっているように、歌にも多様されてきました。 モモの名前を小説に入れた作家は39名います。また1つ以上モモの名前を使った小説としては87の小説でした。
すべての小説での出現回数は238箇所ありました。
モモが一番出現する小説は夏目漱石の三四郎です。

最も出現回数の多い作家は川端康成で31箇所、 次は宮沢賢治で26箇所です。
以下夏目漱石の 16箇所、 太宰治の11箇所、 水上勉の11箇所、 井伏鱒二の 10箇所、 林芙美子の 9箇所、 有吉佐和子の 8箇所、 島崎藤村の 6箇所、 北杜夫 の5箇所でした。(以下省略)

また小説別では夏目漱石の「 三四郎」の 14箇所、川端康成の「 みずうみ」の 14箇所、井伏鱒二の「 黒い雨」の 9箇所、水上勉 の「櫻守」の 9箇所、川端康成の「 波千鳥 」の9箇所、林芙美子の「 放浪記」の 9箇所、宮沢賢治の「 若い木霊」の 5箇所、北杜夫の「 楡家の人びと」の 5箇所、有吉佐和子の「 紀ノ川」の 5箇所、井上靖の「 欅の木」の 4箇所、円地文子の「 女坂」の 4箇所、宮尾登美子の「 櫂」の 4箇所、島崎藤村の「 夜明け前」の 4箇所、与謝野晶子の「 みだれ髪」の 4箇所 でした。(以下省略)

以下に面白い、素敵、綺麗な表現のあるものをピックアップします。モモに関する情報と写真はコチラ

夏目漱石の「三四郎」
その男の説によると、(もも)は果物のうちでいちばん仙人めいている。なんだか馬鹿みたような味がする。(17頁)
島崎藤村の「夜明け前」
こんなうわさをおまんがするころは、そこいらはの春だった(300頁)
毎年から山桜へと急ぐよい季節を迎えるころには、にわかに人の往来も多く、(160頁)
泉鏡花の「婦系図」
揺々となる矢車草より、薫ばかりも玉に染む、顔酔(かんばせえ)いてに似たり。(46頁)
有島武郎の「或る女」
葉子の口びるは暖かいの皮のような定子の頬の膚ざわりにあこがれた。(66頁)
葉子は自分の頬を、暖かいの膚のように生毛の生えた定子の頬にすりつけながら、それを聞いた。(266頁)
夢野久作の「いなか、の、じけん」
ただ表の植込みから蝉の声が降るように聞こえて来るばかりなので、の刺青はチョッと張り合いが抜けた体であったが、(259頁)
阿川弘之の「雲の墓標」
背に挿してもらった桃の枝を左手でかばいつつ、こごんで飛行機のアンテナをくぐり、(197頁)
安部公房の「砂の女」
皮膚と、砂の膜のあいだに、融けたバターのような、濃い汗の層があった。桃の皮に爪を立てる感じだった。(133頁)
三島由紀夫の「潮騒」
神社の庭に夕闇に包まれた桃の花がしらじらと見える。(8頁)
モモ モモの葉

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