モミは
すべての小説での出現ランクは25番目ですが、作家の取り上げは29番目でした。
モミの名前を小説に入れた作家は17名います。また1つ以上モミの名前を使った小説は21小説ありました。
すべての小説での出現回数は127箇所ありました。
モミが一番出現する小説は山本周五郎ので「樅の木は残った」でです。
最も出現回数の多い作家は山本周五郎で29箇所、
次は堀辰雄で15箇所です。
以下、堀辰雄の15箇所、長塚節の13箇所、島崎藤村の5箇所、太宰治の3箇所(以下省略)でした。
また小説別では、山本周五郎の「樅の木は残った」29箇所、長塚節の「土」13箇所、堀辰雄の「美しい村」10箇所、島崎藤村の「夜明け前」5箇所、堀辰雄の「風立ちぬ」5箇所
(以下省略)<でした。/p>
以下に面白い、素敵、綺麗な表現のあるものをピックアップします。
モミに関する情報と写真はコチラ
- 夏目漱石の「永日小品」
- 長い石段の途中に太い樅が静かな枝を夜に張って、土手から高く聳(そび)えている。(119頁)
- 尾崎紅葉の「金色夜叉」
- 檜葉、樅などの古葉貧しげなるを望むべき窓の外に、庭ともあらず打荒れたる広場は、(284頁)
- 長塚節の「土」
- 五六本屹立した樅の木は引扱いた樣な梢が相倚(あいよっ)て、(155頁)
- 明るい光を厭うてやがて樅の木の下に与吉と共ともに身を避さけた。(154頁)
- 室生犀星の「杏っ子」
- 落葉松と楡ともみの木の茂りが、黒い氷の塊のよう、吐き出す冷気がしんとおそった。(302頁)
- 夢野久作の「あやかしの鼓」
- その向うに樅の木立ちにかこまれた陰気な平屋建てがある。(364頁)
- 芥川竜之介の「河童」
- 尤も時々霧の中から太い毛生欅(ぶな)や樅の枝が青あをと葉を垂らしたのも見えなかつた訣ではありません。(74頁)
- 山本周五郎の「樅の木は残った」
- 船岡にはあの木がたくさんある、樅だけで林になっている処もある、静かな、しんとした、なにもものを云わない木だ」(85頁)
- 甲斐の樅は枝を張ったまま、しんと、少しも揺れずに立っていた。(275頁)
- くろぐろと枝を張った樅ノ木が、はっきりその姿をあらわすように思えた。(455頁)