クスノキはすべての小説での出現ランクは21番目ですが、作家の取り上げは25番目でした。
クスノキの名前を小説に入れた作家は22名います。また1つ以上クスノキの名前を使った小説としては27の小説でした。
すべての小説での出現回数は108箇所ありました。
クスノキが一番出現する小説は高田宏の「木に会う」です。
最も出現回数の多い作家は高田宏で24箇所、
次は川端康成で23箇所です。
以下、幸田文の13箇所、水上勉の 6箇所、島崎藤村の 5箇所、井伏鱒二の 4箇所、柳田国男の 4箇所でした。(以下省略)
また小説別では、
高田宏 の「木に会う」 24箇所、 川端康成の「 古都」 23箇所、 幸田文 の「木」 13箇所、 井伏鱒二の「 黒い雨」 4箇所、 柳田国男の「 聴耳頭巾」 4箇所、 水上勉の「 凩(こがらし)」 3箇所、 島崎藤村の「 桜の実の熟する時」 3箇所
でした。(以下省略)
以下に面白い、素敵、綺麗な表現のあるものをピックアップします。
クスノキに関する情報と写真はコチラ
- 夏目漱石の「吾輩は猫である」
- 北側は鵜の沼まと云う池つづきで、池のまわりは三抱えもあろうと云う樟楠ばかりだ436頁)
- 山のなかだから、人の住んでる所は樟脳を採る小屋が一軒あるばかり、(436頁)
- 倉田百三の「出家とその弟子」
- あの夕陽があの楠の樹の蔭になるまで。私は帰しませんよ。(169頁)
- 川端康成の「古都」
- 楠の芽ぷきのころも・・・・「あの楠は、どないなっているやろ。」53頁)
- じいっと、ながめていると、大楠の枝の、ふしぎな曲がり方に、のびひろがり、そして、交わった姿には、なにか不気味な力がこもっているようでもある。(168頁)
- 林芙美子の「浮雲」
- 都心の街路には、樟の木の並木が鮮かで、朝のかあつと照りつける陽射しのなかに、金色の粉を噴いて若芽を萌きざしていた。(22頁)
- 三島由紀夫の「金閣寺」
- 楠のさやぐ葉影は、彼のいつもながら憔悴した頬を彩って、そこに奇妙な躍動する影を与えた。(262頁)