コブシは春前にサクラより早く咲き、昔から季節のバロメーターの役割をしてきました。花は短い時間しか鑑賞できません。モクレン科特有の痛んでくるところがあります。秋には実がつき、その形から拳(コブシ)の名がついたと昔から言われていますが、少し抵抗あります。木材としては有用でさまざまに利用されています。
以下に面白い、素敵、綺麗な表現のあるものをピックアップします。
コブシに関する情報と写真はコチラ
- 宮沢賢治の「なめとこ山の熊」
- 「なぁんだ、ひきざくらの花だい。僕知ってるよ」(62頁)
- 藤沢周平の「闇の梯子」
- 碧い空に、打ち揚げたように白い辛夷の花が散らばり、(68頁)
- 小塩節 の「木々を渡る風」
- ありふれたものだが、私が心をひかれるのは雑木林の中の辛夷と榧の木である(83頁)