すべての小説での出現ランクは20番目ですが、作家の取り上げは23番目でした。
かえでの名前を小説に入れた作家は23名います。また1つ以上かえでの名前を使った小説としては41小説でした。
すべての小説での出現回数は122箇所ありました。
かえでが一番出現する小説は幸田文の「木」です。
最も出現回数の多い作家は水上勉で22箇所、
次は幸田文で13箇所です。
以下、島崎藤村の10箇所、梶井基次郎の6箇所、室生犀星の5箇所、夏目漱石の5箇所、でした。(以下省略)
また小説別では、幸田文の「木」13箇所、水上勉の「櫻守」8箇所、水上勉の「凩(こがらし)」6箇所、梶井基次郎の「城のある町にて」5箇所、室生犀星の「杏っ子」5箇所、島崎藤村の「桜の実の熟する時」5箇所、水上勉の「雁の寺」4箇所、井伏鱒二の「山椒魚」3箇所、水上勉の「五番町夕霧楼」3箇所、北杜夫の「楡家の人びと」3箇所
でした。(以下省略)
以下に面白い、素敵、綺麗な表現のあるものをピックアップします。
カエデに関する情報と写真はコチラ
- 夏目漱石の「坊ちゃん」
- 小供の時から、こんなに教育されるから、いやにひねっこびた、植木鉢の楓みた様な小人が出来るんだ(38頁)
- 田山花袋の「田舎教師」
- 奥の一間はこざっぱりした小庭に向かって、楓の若葉は人の顔を青く見せた。(76頁)
- 島崎藤村の「藤村詩集」
- 樗(あふち)は茎をよこたへて 枝と枝とにもゆる火の なかにやさしき若楓"(59頁)
- 梶井基次郎の「闇の絵巻」
- その途中にたった一軒だけ人家があって、楓のような木が幻燈のように光を浴びている。(269頁)
- 梶井基次郎の「城のある町にて」
- 楓樹(ふうじゅ)の肌が冷えていた。城の本丸の彼がいつも坐るベンチの後ろでであった。(52頁)
- 梶井基次郎の「城のある町にて」
- 冷たい楓の肌を見ていると、ひぜんのようについている蘚(こけ)の模様が美しく見えた。(52頁)
- そんなことを思いながら彼はすぐにも頬ぺたを楓の肌につけて冷やしてみたいような衝動を感じた。(52頁)
- 幸田文の「木」
- 楓はまだすっかり裸の姿で立っていた87頁)
- 楓は女性の好く木だと88頁)