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小説と木

樹種「アカマツ」の素敵な文章

日本の針葉樹のなかでは最も分布する範囲が広い木です。でも塩には弱いので海岸には植えません。従って海岸の松林はクロマツということになります。松竹梅は、日本人の祝い事に必ず登場しますが、その中で最も上位はマツです。それは、四季にかかわらず、緑を保つ姿、そしてまた、 荒れ地に根を張る生命力に強いあこがれを抱いたからではないでしょうか

以下に面白い、素敵、綺麗な表現のあるものをピックアップします。アカマツに関する情報と写真はコチラ

森鴎外 の「妄想」
ひょろひょろした赤松が簇(むら)がつて生えてゐる。余り年を経た松ではない。(50頁)
夏目漱石の「夢十夜」
大きな赤松があって、その幹が斜に山門の甍(いらか)を隠して、遠い青空まで伸のびている。(47頁)
島崎藤村の「千曲川のスケッチ」
ここの礫地(いしじ)に繁茂する赤松の林なぞを望んだなら、色相の相違だけにも驚くであろう。(90頁)
アカマツ

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