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柳暗花明
りゅうあんかめい
柳が茂ってほの暗く、花が咲いて明るいこと。春の野の美しい景色にい
う。1988春の野が花や緑に満ちて、美しい景色にあふれること。また、花
柳界
・遊郭のことを指すこともある。
・「柳暗」は柳が茂って、その陰がほの暗くなること。薄暗い様子。「花
明」は花が咲いて明るい色があふれること。春の山水の美しい景色を表
現したもの。南宋陸游りくゆうの「山西(さんせい)の村に遊(あそぶ)」(詩)
の「柳暗花明又一村(りゅうあんかめいまたいっそん)」の句は有名。
●出典は、王羅おうら「早朝」(詩)
●表現としては、「柳暗花明の地を散策する」など。
●用例としては、柳暗花明の好時節と相成り候ところ、いよいよご壮健、
賀し奉り候<夏目漱石
・虞美人草>
●同じ意味の言葉としては、鳥語花香(ちょうごかこう)
・桃紅竜緑(こうとう
りゅうりょく)
・柳媚花明(りゅうびかめい)
・柳緑花紅(りゅうりょくかこう)など
がある。