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折花攀柳
せっかはんりゅう
遊女の働く花柳街で、彼女たちと遊ぶこと。花を折り柳によじのぼるの意
、花流の巷(ちまた)に遊ぶこと。遊里で芸者や遊女と遊ぶこと。
・「折花」は花を手折ること、「攀柳」は柳の枝を引く意。昔、遊び女のいた
花柳街には多くの柳が植えられていたことから、これを柳巷花街(りゅうこ
うかがい)といい、そこで遊ぶ意に用いられた語。
●表現としては、「折花攀柳の遊び」など。
●用例としては、この甲府の町の小屋を打ってまだ日の浅いうちに、先
生が安価な折花攀柳をやったのは、あらそい難い事実であると見えまし
て、<吉川英治
・江戸三国志>