18年間も製造されていた長命の双発多用途機。原型は中距離旅客機アブロ652を改造し、1935年3月24日に初飛行、英国航空省に同年7月にアンスン(英国の歴史的提督 George Ansonの名)と名付けられ制式採用となりました。機体は鋼管羽布張りの木金混合製。主脚はエンジン室に半分引き込みされていました。空冷星型9気筒エンジン2基を取付け、主脚は半引込式。イギリス空軍で沿岸哨戒、航法・爆撃・射撃・通信訓練機、して重用されました。カナダではライセンス生産も行われていました。戦後も民間の貨物輸送機として活躍し、エジプト空軍やアフガニスタン空軍などもVIP輸送機として使用されました。アフガンの機体は1972年頃まで現役でした。総生産機数は11,020機。