参加申し込み・表明 1968年2月27日
Web担当者は会期前から会場に通っており、せんい館の前を通るたびに、いまだに完成していないなあ、と思ったものでした。(実際には開会1日前でも一部の歩道や道路が工事中だったりしていました。)しかし、開会日に近づいても塗装工や足場丸太は取り付けたままで、万博で働く人たちは撤去する時間がなく、反対に人形を取り付けディスプレイをすることにした。という話をしていました。事実はどうか知りませんが。足場丸太は工事に使われた本物の杉・ヒノキの足場丸太を使い、それらを取り付ける番線(ばんせん)まで本物でした。
作業服姿の人形8体を取り付け、完成へあと一歩の時点の凍結した状態を表現、建築の未完成のの表現ということらしいです。
いずれにしてもこの足場丸太は建設・建築業界から急速に消えてしまいました。番線はまだ型枠工事などで利用されていますが、この杉、ヒノキの間伐をした、丸太の需要がなくなったおかげで、日本の林業が悪い方の影響を大きく受けたことはまちがあいりません。
館の建築データー (面積関係の単位は平方メートルです)
敷地面積 | 建築面積 | 高さ | 延床面積 | 主要構造 | 収容人数 | 設計 | 施工 | 管理 |
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5500 | 2664 | 26.0m | 3428 | 鋼管、鉄骨造 | 2000人 | 大林組 | 大林組、竹中工務店 | 日本繊維館協力会建設分科会 |