日本ではチャノキ(茶の木)と呼ばれ、原産地はミャンマー、チベットとも言われています。日本では各地で栽培されています。インドネシアでも重要な産業になっています。紙幣は茶摘みの様子をデザインしています。2万ルピアは185円くらいでしょうか。シリアル番号が少しづつ大きくなっていますが、このタイプのものは一般のスキャナーでスキャンしてもエラーがでます。
木に関係する面・裏面
表面
樹種解説
ツバキ科ツバキ属(Camellia sinensis、カメリアシネンシス)は、葉、花、実などがツバキによく似ていることが特徴。日本では「チャノキ(茶の木)」と呼ばれ、チャノキは野生化することもあり、常緑の小高木です。古くから幼葉を摘んで飲料として利用するために栽培されてきました。
チャノキはvar. sinensisとvar. assamicaの2つの品種に分けられます。花は10月から12月にかけて2〜3cmの大きさで咲きます。刈り込みに強いため、垣根などに利用されます。製茶用に栽培されますが、高さは約1m程度です。しかし、そのまま成長させると7〜8mになります。
日本ではお茶は「色は静岡、香り宇治、味は狭山」と言われ、全国で栽培されています。緑茶にはタンニンが多く含まれています。タンニンは消化酵素の働きを抑制するため、食べた物の一部のカロリーが吸収されず、体外に排出されるため、緑茶を飲むと痩せる効果があります。また、タンニンは酵素の破壊を防ぎ、口腔をきれいにし、口臭を抑える作用もあります。緑茶にはビタミンCも多く含まれており、コーヒーよりも美容や健康に良いです。通常、ビタミンCは熱に弱いですが、お茶のビタミンCは熱に強く、熱湯を注いでも破壊されにくいのです。
お茶には、緑茶、紅茶、ウーロン茶などさまざまな種類がありますが、すべてはチャノキを基にしています。ただし、麦茶(大麦)、ルイボスティー(ルイボスの葉)、杜仲茶(杜仲の葉)はチャノキからではありません。より詳しくは
世界の樹木チャノキをご覧ください。
葉の発酵の違いで、お茶の種類は変わります
発酵度 |
発酵させない(不発酵茶 ) |
少し発酵させる(半発酵茶 ) |
完全に発酵させる(発酵茶 ) |
微生物で発酵させる(後発酵茶 ) |
種類 |
緑茶 |
ウーロン茶 |
紅茶 |
プーアル茶 |
成分の変化 |
カロチンやビタミンが多く残っており、カロチンは紅茶の7倍あり。 玉露や抹茶を作る際に、煮えたぎったお湯を意図的に冷まして使用するのは、うま味やビタミンCなどの成分を壊さないためです。 |
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発酵により成分が変化し、ビタミンB1・B2は緑茶の半分、ビタミンCはほとんど含まれていない。 |
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切手に描かれたチャノキ、茶畑
チャノキ
Camellia sinensi var. assamica オーストラリア ケアンズのチャノキ 2007年11月12日
Camellia sinensi var. sinensis 日本 富田林錦織公園 2014年10月19日
Camellia sinensi var. sinensis 日本 静岡の茶畑 2014年10月26日