1942年のシンガポール、マレー、北ボルネオ(サラワク、ブルネイ)の日本占領中に大日本帝国政府が発行した10ドル紙幣。
当時のマレーシアやシンガポールで流通していたお札。
紙幣にはTHE JAPANESE GOVERNMENT TEN DOLLARSとあり、その下に「要求に応じて持参者に支払うことを約束する」と英語書かれています。またMPと加刷されていますがこれはMilitary Paymentの略称です。旧日本軍のドル軍票です。マレーシアでは今は戦争の記念品や記録品として博物館に展示されていたり、みやげ品として出回っています。
軍票とは正式には軍用手票(ぐんようしゅひょう、military currency、military payment certificate)といい、戦争時において占領地もしくは勢力下にて軍隊が現地からの物資調達やその他の支払いのために発行される擬似紙幣。政府紙幣の一種と解釈されることもあります。
この紙幣はバナナマネーと呼ばれていました、表面解説をご覧ください。紙幣には水平線に近代的な船が見える海に面したビーチとココヤシが描かれています。大きさ 159mm X 76mm
ヤシ科ココヤシ属の常緑高木で、学名はCocos nucifera英名はCoconut palm、Coco palmです。
ココヤシは成長が早く、樹高30mにも達する大型のヤシです。原産地はポリネシアから熱帯アジアとする意見が多いですが、明確ではありません。現在では世界の熱帯地域で広く栽培され、生活に欠かせない有用植物となっています。おそらく、ヤシ科植物の中で最も有名で利用価値が高いです。単に「ヤシ」と言えば、一般的にはこれを指します。
幹はまっすぐには直立せず、やや斜めに伸び、途中で曲がります。葉の長さは5メートルにもなる羽状複葉で、基部から先端まで細長い小葉を両側に付けます。花序は円錐花序で、雄花と雌花が同じ株に咲きます。
果実はココナッツ(coconut)として有名で、利用価値が高く、世界中の熱帯地域で栽培されています。サイパン植物園では、園長自らココナッツの胚乳(白い固形の果肉)を取り出し、キッコーマンの醤油をつけて食べさせてくれました。まさにココナッツの刺身で、予想とは異なり美味しかったです。果実は熟すと約30センチメートル程度になり、やや先がとがった楕円形で、緑色です。採れる量は木の状態や地域によって異なりますが、一年間で数十から数百個です。果実の内部の固い殻の周縁部には固形胚乳の層があり、中には液状胚乳(ジュース)が入っています。液状胚乳はそのまま飲むことができます。約1リットルのジュースが入っています。私はこれまで何度も飲んできましたが、時には生臭さを感じたこともありますが、美味しいと感じたこともあります。かつて開発途上国が多かった東南アジアでは、生水が衛生的でなかったため、液状胚乳は飲み物として重要視されていました。
これらの胚乳はココナッツミルクなどに加工され、料理に広く使用されます。東南アジアの料理には、これに由来する甘い独特の香りがあります。また、胚乳を乾燥させてコプラとし、工業原料や食用油、マーガリン、石鹸の原料として利用されます。果実の繊維はロープやマットなどに使用されます。また、ヤシの内側の固い殻は容器として使われるほか、細工物にも利用されます。観光土産の定番です。ココナッツのヤシの葉を編んで食べ物を包む例も多くあります。例えば、マレーシアのお餅であるクトゥパやインドネシアのクトゥパ・サユル(Ketupat Sayur)などです。また、街路樹や公園の木としても多数植栽されています。