木と言う植物もやはり生物です。
ということは、生き延びて行かねばなりません。
春の環境の良い時もあれば、冬の厳しい時もあります。
これら季節変動を乗り越えるためにはどうすればよいのか。
木も会社と同じように考えれば分かり易く理解できます。
背景説明
「木材」と言う会社は、大きく2つに分類できます。
葉の広い広葉樹か、葉の細い針葉樹かです。
株式会社「木材」の社員は「葉」と呼ばれています。
「葉」の仕事内容は、地面から吸い上げた水と空気中の炭酸ガスと言う仕入れをもとに、太陽のエネルギーを利用して木(会社)に収入をもたらすことです。
株式会社「広葉樹」は、エネルギーをたくさん集めることができ、生産性の高い優秀な社員が揃っています。
当然、会社は高給を支払っています。
いいかえれば、経営側にとって、固定経費が高いということです。
また、収入が多いので組織を固くすること、果実や花という広告宣伝費に廻す余裕があり、それは株式会社「針葉樹」をはるかに上回っています。
そに対して、株式会社「針葉樹」の社員(葉)は、 エネルギー効率は悪く、暑い時も寒い時もじみちにコツコツと働くまじめ社員が揃っています。
どちらの会社も春が かせぎ時です。
太陽エネルギーは十分にあり、水も豊富にあります。
ここで貯めた利益をせっせと木の構造体として蓄積します。
春は水を通す導管も大きくて壁の薄いものにします。
(何せ水を大量に通さねばなりませんから)これが夏になると貴重な水を守るために導管は小さく、壁は厚くなります。
まさに経費の水もれを防ごうとします。
(かくて夏目と称される春の白い層と冬目と称される夏の黒い層ができる訳です) さて、秋になりましたが、これからが問題です。
会社存続のため、この秋と厳しい冬に向けて2つの会社はどのように乗り切るのかを決定をせねばなりません。
そこで2つの会社は、役員会議を招集しました。